2014-01-01から1年間の記事一覧
中間報告です。 ルツェルン滞在二日目。今、早朝午前4時半。時差のせいで相変わらず早く目が覚めてしまう。 連日30度超えの猛暑を脱出し、スイスにたどり着くと、ここは最高気温22度の世界。快適なのだが、朝晩はちょっと寒い。薄手のコートを着ている…
今年もまた夏の高校野球甲子園大会が開幕した。 最初に断っておくと、スポーツ観戦という意味において、私はこの大会にまったく興味が無い。たかが高校生の大会である。なんでこんな国民的一大イベントになってしまうのか、俺にはさっぱりわからん。技術的に…
毎年恒例の夏の旅行。今年の行先はルツェルン。 世界の著名オーケストラが出演する伝統と格式の音楽祭として昔から定評のあるルツェルンだが、近年その代名詞となっていたのがご存知クラウディオ・アバド。音楽祭のステータスが一段アップしたのは間違いなく…
2014年8月7日 PMFオーケストラ東京公演 サントリーホール 指揮 佐渡裕 セルゲイ・アントノフ(チェロ) バーンスタイン キャンディード序曲 チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 本来なら指揮者はマゼール…
2014年8月3日 東京都交響楽団 作曲家の肖像シリーズ 東京芸術劇場 指揮 マルク・ミンコフスキ ビゼー 交響曲ローマ、アルルの女組曲第1番、第2番 アルルの女を聴くためにコンサートに出掛けるなんて、めったにないパターン。でもミンコが振るのなら…
音楽学者デリック・クックの補筆によるマーラーの交響曲第10番全曲版。この曲に対する評価、というより、第三者によって補筆完成された曲をどのように認め、どのように評価するかについては、様々な意見があろうかと思う。 たとえ作曲家本人の基本構想や主…
2014年7月20日 東京都交響楽団 サントリーホール 指揮 エリアフ・インバル マーラー 交響曲第10番(クック補筆版全曲) 「なにをオーバーな」と一笑されるかもしれないが、でも本当にそういう感覚に陥ったので正直にストレートに書く。本公演はあた…
先週の土曜日、リヨン国立管のコンサートに行った。ほぼ同時期にリヨンから二つの文化事業団体が相次いで来日したというのは、偶然とはいえ興味深いことである。両団体ともリヨン市にとっては、かけがえのない芸術使節団であったに違いない。もっとも、日本…
調子に乗って、素朴な疑問第二弾。このままシリーズ化しちゃおうか、なーんて。 さて、実を言うと、本日の疑問はクラシック音楽とは何の関係もない。だが、個人的にかなり以前から気になって気になって仕方がないことであった。 おそらく人によっては別に何…
世界的なトランペッターであるハーデンベルガーを招いた新日本フィルの定期公演。会場には普通のオケ公演観賞愛好家に混じって、アマチュアでトランペット演奏を楽しんでいるプレーヤーも結構いたものと思われる。ロビーにて楽器ケースを抱えている人たちを…
2014年7月13日 新日本フィルハーモニー交響楽団 サントリーホール 指揮 インゴ・メッツマッハー ホーカン・ハーデンベルガー(トランペット) ベートーヴェン エグモント序曲 ツィンマーマン トランペット協奏曲「誰も知らない私の悩み」 ベートーヴ…
2014年7月6日 スイス・ロマンド管弦楽団 横浜みなとみらいホール 指揮 山田和樹 樫本大進(ヴァイオリン) ビゼー アルルの女第2組曲より メヌエット、ファランドール チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ベルリオーズ 幻想交響曲 本場欧州で一定の…
2014年7月5日 フランス国立リヨン歌劇場 オーチャードホール オッフェンバック ホフマン物語 指揮 大野和士 演出 ローラン・ペリー ジョン・オズボーン(ホフマン)、パトリツィア・チョーフィ(オランピア他3役)、ローラン・アルヴァロ(リンドルフ…
2014年6月30日 フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団 東京オペラシティホール 指揮 大野和士 合唱 フランス国立リヨン歌劇場合唱団 ルーセル バッカスとアリアーヌ組曲第2番 ラヴェル ラ・ヴァルス ラヴェル ダフニスとクロエ全曲 連日熱戦を繰り広げて…
今やすっかり聴く専門だが、高校生まではブラスバンドでトランペットを吹いていた私である。サッカー少年がメッシやC・ロナウドに憧れるのと同様に、埼玉のラッパ小僧も当時の世界的なトランペット奏者に憧れた。モーリス・アンドレ、ティモフェイ・ドクシ…
2014年6月24日 アリス・紗良・オット&フランチェスコ・トリスターノ ピアノデュオリサイタル すみだトリフォニーホール ラヴェル ボレロ、ラ・ヴァルス ドビュッシー 夜想曲より 雲、祭り トリスターノ ア・ソフト・シェル・グルーヴ組曲 ストラヴィ…
昨日は国名について書いたので、ついでに国歌についても。 ワールドカップのおかげで、色々な国歌を聞くことが出来る。必然的に強豪国の国歌は聞く機会が多いので、そうした国のメロディはすっかり覚えてしまった。 ナショナルアンセムセレモニーはオリンピ…
世界の様々な国が参加しているワールドカップをテレビで見ていて、ふと気になったことがある。それはそれぞれの国名の表記もしくは読み方だ。 日本語の言語上の特殊性からある程度やむを得ないのは十分理解しているのだが、我々日本人の国名の読み方と、現地…
期待が膨らめば膨らむほど、結果が出なかった時の失望はデカい。 客観的に見、かつ冷静に分析すれば、実力差は明確に存在した。本来だったらその実力差を踏まえた戦略を立てるべきだったが、あまりにも自分たちが目指している理想型にこだわり過ぎた。 「相…
2014年6月12日 読売日本交響楽団定期演奏会 サントリーホール 指揮 パオロ・カリニャーニ 合唱 新国立劇場合唱団 並河寿美(ソプラノ)、清水華澄(メゾ・ソプラノ)、岡田尚之(テノール)、妻屋秀和(バス) ヴェルディ レクイエム 読響の名誉指揮…
巷では「理想の上司」「上司にしたい人」アンケートの類がよく行われて、結果についてニュースなどで報じられる。イチロー、池上彰、天海祐希といった有名人が常連で、部下を温かく育ててくれそうな人、仕事が出来て、組織をしっかり引っ張ってくれそうな人…
全仏オープン、NBAファイナル、NHLスタンレーカップなど、目が離せないワールドスポーツイベントが連日目白押しの今日このごろである。必死に録画した中継を見ているが、とてもじゃないが追いつかない。そうこうしているうちに、ニュースで結果を先に…
2014年6月3日 フィラデルフィア管弦楽団 サントリーホール 指揮 ヤニク・ネゼ・セガン モーツァルト 交響曲第41番ジュピター マーラー 交響曲第1番 皇帝ムーティが率いたローマ歌劇場来日公演の興奮がまだ冷めやらぬ中でのコンサート。 そう言えば…
2014年5月31日 ローマ歌劇場 ヴェルディ シモン・ボッカネグラ 指揮 リッカルド・ムーティ 演出 エイドリアン・ノーブル ジョルジョ・ペテアン(シモン・ボッカネグラ)、ドミートリ・ベロセルスキー(フィエスコ)、エレオノーラ・ブラット(アメー…
2014年5月28日 新国立劇場 R・シュトラウス アラベッラ 指揮 ベルトラン・ド・ビリー 演出 フィリップ・アルロー 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 妻屋秀和(ヴァルトナー)、竹本節子(アデライーデ)、アンナ・ガブラー(アラベッラ)、アニ…
ナブッコを鑑賞した東京文化会館で販売されていた書籍「リッカルド・ムーティ、イタリアの心ヴェルディを語る」(音楽之友社)。思わず衝動買いしてしまったのだが、これは面白かった。 タイトルそのままのとおり、ヴェルディについてマエストロ・ムーティが…
2014年5月24日 東京交響楽団 サントリーホール 指揮 ユベール・スダーン 東響コーラス、東京少年少女合唱隊 フランコ・ポンポーニ(バリトン)、与儀巧(テノール) ベルリオーズ 序曲ローマの謝肉祭 ペンデレツキ 3つの中国の歌 ベルリオーズ テ・…
2014年5月20日 ローマ歌劇場 東京文化会館 ヴェルディ ナブッコ 指揮 リッカルド・ムーティ 演出 ジャン・ポール・スカルピッタ ルカ・サルシ(ナブッコ)、アントニオ・ポーリ(イズマエーレ)、ドミートリ・ベロセルスキー(ザッカーリア)、タチア…
2014年5月17日 新国立劇場 マスカーニ カヴァレリア・ルスティカーナ レオンカヴァッロ 道化師 指揮 レナート・パルンボ 演出 ジルベール・デフロ 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 ルクレシア・ガルシア(サントゥッツァ)、谷口睦美(ローラ)…
2014年5月4日 ライン・ドイツ・オペラ デュイスブルク ワーグナー ワルキューレ 指揮 ルーカス・ベイキルヒャー 演出 クルト・ホレス 管弦楽 デュイスブルク・フィルハーモニー管弦楽団 コービー・ウェルシュ(ジークムント)、サミ・ルッティネン(フ…