クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

作曲家、アーティスト

シャイーの次は

ファビオ・ルイージについて、前回のブログ記事で「ルイージほどの指揮者なら、今後、更にビッグなオケ、一流歌劇場からお声が掛かる可能性も捨て切れない」と書いた。 ふと思った。全然意識していなかったが、彼はもしかしたら「シャイーの次」候補なのだろ…

ファビオ・ルイージ

前回のブログ記事で、パリとロンドンの人事情報をレポしたが、先月、東京でも大きな動きがあった。「ファビオ・ルイージがN響の首席指揮者に就任」というニュースだ。 「おー、すげー」と思った。ルイージは、言うまでもなく世界的な一流指揮者である。一時…

世界の音楽監督事情

先月、東京ではムーティが来日して素晴らしい演奏を披露し、それ以外にもN響、都響、東響、日本フィルなどがそれぞれ実力を見せつけて、コロナにも関わらず、連日の賑わいを見せた。そんな中、一方で世界に目を向けると、いくつかの注目すべきニュースがあ…

アルゲリッチ様~(泣)

今年の別府アルゲリッチ音楽祭の開催概要が発表された時、私は「現状においてアルゲリッチの入国は難しそうだし、結局中止の可能性が高いよな」と見ていた。ところが、4月に入ってムーティの入国が認められると、ネットでは「アルゲリッチも来る!」と騒ぎ…

リッカルド・ムーティによる「マクベス」解説

4月3日に「ムーティ様、御来日!?」というタイトルで記事を書き、「ホントかよ!?」と驚いたところだったが、なんと、この時、ムーティはもう既に日本への入国を済ませていたのであった。 このムーティを含めた外国人キャストの来日実現の経緯、関係省庁…

ジェームズ・レヴァイン

ジェームズ・レヴァイン氏の訃報が飛び込んできた。77歳だったとのこと。「そういう歳か」という思いがある。「まだ早いよな」という思いもある。両方が折り混ざって複雑な気持ちだ。ここ10年くらいはずっと健康不安を抱えていた。本人からしてみたら、…

藤村実穂子

言うまでもなく、世界的なメゾ・ソプラノ歌手。バイロイト音楽祭に9年連続で出演した輝かしい実績を誇り、ウィーンやミュンヘンといった一流歌劇場から出演オファーを受けるワールドクラスの歌手。彼女を紹介するのに、もはや「日本最高の」だとか「日本を…

一流演奏家を輩出する小国

先日NHK-BSのプレミアムシアターで放送されたハンブルク州立歌劇場の「ファルスタッフ」収録映像を見た。アリーチェ役のマイヤ・コヴァレフスカ。彼女は、2010年1月、ニューヨークのメトで「トゥーランドット」を観た時、リュー役で出演していた…

イザベル・ファウスト

イザベル・ファウストが現代最高のヴァイオリニストの一人として、日本でもしっかり認知され、支持され、人気を得ているというのは、少々意外なことである。というのも、彼女は人気ソリストに求められる華やかさ、輝かしい音色と高度な技術を見せつけるよう…

エフゲニー・ムラヴィンスキー

昨年末、と言っても3日前のことだが、マイ・コンピューターに問題が生じたため、我がIT顧問の親友Kクンの力を借りることとなり、自宅に呼んで対処をお願いした。彼はファンというほどではないが、クラシックに多少の関心と知識は持っているので、これま…

アンネ・ゾフィー・ムター

アンネ・ゾフィー・ムターが来日中だ。私も明日、リサイタルに行く予定である。いいタイミングなので、彼女の思い出について書いてみたい。 私はムターと同世代だ。自分の人生におけるクラシック音楽の愛好歴と、彼女の世界的活躍歴は、ほぼ重なる。だから、…

ミレッラ・フレーニ

旅行中、いくつか訃報が入ってきた。ネッロ・サンティ、ミレッラ・フレーニ。クラシック関連じゃないけど野村克也さんも・・。サンティはチューリッヒで亡くなったそうだ。ここの歌劇場との繋がりは深い。劇場チケットオフィスの窓口に、写真と共に彼の訃報…

マリス・ヤンソンス

私はL・バーンスタインの現役姿を拝むことに間に合った世代の人間なので、「伝説」と誉れ高い1985年のイスラエル・フィルとのマラ9も聴いている。もちろん、その時の雄姿は忘れ難い。だが、まぶたに焼き付いている強烈な印象はというと、実は1990…

来年はベートーヴェン・イヤー

なんだか来年はベートーヴェン作品を採り上げる公演が、やたら多そうな気配だ。それもそのはず、生誕250年という記念年なわけである。 各主催団体やホールなどから、来年の公演スケジュールがぼちぼち出始めているが、既に発表されているものだけでも、ベ…

ジェシー・ノーマン

ジェシー・ノーマンの訃報を、Yahooニュースのトピックスで知り、何とも言えない思いが沸き起こる。私にとってジェシー・ノーマンは「偉大なるソプラノ歌手」というただ一言に尽きるが、その存在価値はクラシック音楽界の中でしかないものと思っていた。クラ…

ハイティンク

90歳の大巨匠ベルナルド・ハイティンクが引退する。ラスト公演は今月のルツェルン音楽祭とのことだが、ザルツブルク音楽祭の最終日、お別れ公演シリーズの一環としてウィーン・フィルを振った演奏が、NHK-BS4Kで生中継された。 ハイティンクは、本…

ユベール・スダーン

ユベール・スダーンについて、こうして記事を書くのは何回目だろうか。 本当に良い指揮者。6月15日の東響公演を聴いて、つくづくそう思った。音楽監督の地位を離れても、桂冠指揮者としてこうして引き続き定期的に来日してくれるのは、実に喜ばしい。 ス…

クルレンツィスへの期待

もしかしたら今年の日本クラシック界最大のイベントになるかもしれないT・クルレンツィス&ムジカエテルナの来日公演がいよいよ始まる。 宣伝チラシに踊っている「別格」という文句は、多少の煽りがあるとはいえ、あまりにも物々しい。 果たして事件となるの…

シカゴ響

2019年2月3日 シカゴ交響楽団 東京文化会館 指揮 リッカルド・ムーティ チャイコフスキー 交響曲第5番 リムスキー・コルサコフ シェエラザード 前の2公演の鑑賞記事は、それぞれの日の演奏を通じながら、内容的には指揮者ムーティについて書いた物だ…

ベルリン・フィルを通じて見る指揮者の群像

ベルリン・フィルの新シーズンプログラムを眺め、そこに招聘されている指揮者の陣容を見て、思う。 彼らが今現在、クラシック音楽界を牽引する指揮者たちであり、注目していくべき「顔」なのだな、と。 ヤンソンスやバレンボイム、ブロムシュテットといった…

ロジェストヴェンスキー

旧ソ連の指揮者でムラヴィンスキーやスヴェトラーノフといった怖そうな人とは違い、人懐っこい顔で親近感があったロジェヴェンさん。タクトを下ろすと、ロジャー・ノリントンみたいに「こんな感じですけど、どんなもんでっしゃろ?」と客席に笑顔を振りまき…

深作健太

来月に催される二期会公演「ローエングリン」を演出する深作健太氏の講演を聞きに行った。(二期会プレ・マチネ。出演歌手のお話と歌付き。) 映画監督であり、舞台演出家であり、脚本家。有名な映画監督の息子。 オペラの演出は、今度のローエングリンでま…

フィリップ・ジョルダン

フィリップ・ジョルダン。天下のウィーン国立歌劇場が選び、そして託した男。2020年からの契約だそうだ。 うーーーん、なるほどー。そう来たかー。 7割納得3割意外って感じだが、結論としては非常に良い人選ではないかと思う。 3割の意外な点としては…

ビエロフラーヴェク

本当に失礼なことを言ってしまうが、私はビエロフラーヴェクについて、「大物の指揮者」というイメージを持っていなかった。チェコを代表する指揮者と言えばクーベリックやノイマンであって、どうしても彼らより格下、小粒、中堅の扱いだった。 これまでにビ…

ブライアン・イーメル

昨年12月にミラノで鑑賞した蝶々夫人でピンカートンを歌ったアメリカ人テノール、Bryan Hymel。その時の鑑賞記にも書いたのだが、名前の読み方が「ハイメル」なのか「イーメル」なのか「ヒンメル」なのか、イマイチ不明だった。 不明ということは、すなわ…

小澤征爾の聴き納め?

「自分の歴史」、「これまで生きてきた証」と言ってもいい、コンサート・オペラ・Myデータベース。これまで足を運んだほぼすべての公演のデータ(日時、出演者、ホール、演目など)をパソコンに記録している。 これでデータ検索してみたところ、小澤征爾は…

スクロヴァチェフスキ 2

経歴を改めて見直してみようと思ってWIKIで調べたら、彼の名前が「スタニスワフ」とあった。ポーランド語の読みではそういうことなのか・・。 でも、彼はその後国籍をアメリカに移している。アメリカ人として「スタニスワフ」で通しているとはとても思えない…

ハチャトゥリアン

先週N響でハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」を聴いてから、エキゾチックな旋律が妙に耳にこびりついてしまった。 好きな作曲家の一人だが、如何せん生公演での観賞機会は乏しい。じゃあ日ごろから自宅等で愛聴しているかといえば、実はそうでもない。 とい…

飯森範親

私と同世代の飯森さん。私は彼の指揮の下で演奏をしたことがある。 随分と昔の話。 大学時代、管弦楽部に入ってヴァイオリンを演奏していたことは、これまでに何度もこのブログで紹介してきた。アマチュアオケの場合、どこの団体も弦楽器奏者を十分に集める…

テオドール・クルレンツィス

今、ロシアのペルミという今まで誰も知らなかった都市から、ものすごい旋風が巻き起こっている。ここの歌劇場の音楽監督に就任し、古楽アンサンブルオーケストラ「ムジカ・エテルナ」を創設したギリシャ人指揮者、テオドール・クルレンツィスがその旋風の中…