クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

素朴な疑問

 世界的なトランペッターであるハーデンベルガーを招いた新日本フィルの定期公演。会場には普通のオケ公演観賞愛好家に混じって、アマチュアでトランペット演奏を楽しんでいるプレーヤーも結構いたものと思われる。ロビーにて楽器ケースを抱えている人たちを何人も見た。
 このように器楽奏者やヴァイオリン奏者のコンチェルト公演、あるいはリサイタル公演には、楽器を持参して来場する人を少なからず見かけるわけであるが、そこでふと疑問が湧く。
 
なぜ彼らはそこに楽器を持っているのか?
 
不思議だと思いませんか?
だって彼らは聴きに来ているわけであって、そこで演奏するわけじゃないのですから。
 
考えられる理由をいくつか挙げてみよう。
 
1 公演の前に演奏を行った、あるいは公演の後に演奏する予定がある。(外出先での練習、レッスンなど)
2 楽器は大切な友であり、もっと言うと自らの分身。肌身離さず持ち歩いていないと気が済まない。
3 楽器ケースに出演奏者のサインを記入してもらいたくて、そのために持ってくる。
4 楽器はいわばアクセサリーみたいなもんで、なんとなくファッションで持ち歩いている。
5 コンサート会場に楽器を持ってくるのは、スポーツ観戦の際にレプリカユニを着てくるのと基本的に同じだろ?いったい何がおかしい?
6 楽器を持っていると「オレは演奏出来るんだぜ。スゲーだろ。聴くことしか出来ないオマエらとは違うんだぜ。」という勘違い優越感に浸れるので、つい持ってきてしまう。
7 ひょっとするとコンサートのプログラムに「さあ!会場のみんなも一緒に演奏しよう!」コーナーがあるかもしれないので、念のため持っていく。(あるわけねーだろ)
8 突然演奏したい衝動に駆られるため(発作かよ)、常備薬みたいに持ち歩いている。
9 「楽器を演奏出来るんですかぁ!? 素敵ぃ~! カッコイイ~! よろしかったらメアドいただけませんか?」などと声を掛けられたらちょっとラッキーかもなあ、という淡い期待がある。
 
さあ、いったいどれなんだ?
楽器を持ってくる諸君、正直に答えてくれたまえ。いいか、正直にだぞ。
1だあ?? ウソこけ。6か9だろ?