2010-01-01から1年間の記事一覧
2010年12月25日 新国立劇場 ワーグナー 楽劇トリスタンとイゾルデ 指揮 大野和士 演出 デヴィッド・マクヴィカー 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 ステファン・グールド(トリスタン)、イレーネ・テオリン(イゾルデ)、ギド・イェンティンス…
今度の新国立劇場の「トリスタンとイゾルデ」が間違いなく名演となって成功し、新国立の上演史の1ページに刻まれるであろう、以下、これだけの理由。 1 オペラ史上に燦然と輝く偉大な作品であること 結局もう、すべてこれに尽きちゃうって感じだ。 この作品…
12月16日、いよいよ新国立劇場の「トリスタンとイゾルデ」プレミエを間近に控え、指揮者の大野和士さんによるオペラトークが開催されたので、行ってみた。今回の新国立のトリスタン、全公演ソールドアウトという近年稀に見る異常人気(!?)だが、この…
2010年12月15日 NHK交響楽団定期演奏会 サントリーホール 指揮 シャルル・デュトワ ピエール・ロラン・エマール(ピアノ) ラヴェル ピアノ協奏曲 ショスタコーヴィチ 交響曲第8番 「天下のN響、やるときゃやる」 たしか先月のプレヴィンの時も…
2010年12月10日 NHK交響楽団定期演奏会 NHKホール ブリテン 戦争レクイエム 指揮 シャルル・デュトワ タチアナ・パヴロフスカヤ(ソプラノ)、ジョン・マーク・エインズリー(テノール)、ゲルト・グロホウスキー(バリトン) 合唱 東京混声合…
ダン・タイ・ソンが優勝し、ポゴレリッチが‘入賞できなかった’第10回から5年。1985年第11回は、ピアノを愛する日本人にとって空前で画期的で衝撃的な大会となった。5年に一度行われる世界で最も有名なコンクールにNHKが潜入し、その激闘の記録…
第16回ショパンコンクール開催記念と優勝者アヴデーエワ来日記念ということで、前回に引き続きショパン関連記事を書こうと思います。ショパ・コンの思い出、今回はまずパート1です。 もっとも、思い出といっても、ショパンコンクールを生で見たことも聴い…
「もしショパンのオススメのCDがあったら是非おしえていただけませんか?」 K-naさんからコメントをいただき、そのコメントのレスで書こうと思いましたが、短くまとめるのが難しかったので、本欄で書こうと思います。 ショパンの何を聴くか・・・。たくさ…
2010年12月8日 ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノリサイタル 東京オペラシティホール ショパンプログラム 4つのマズルカ、2つの夜想曲、ピアノ・ソナタ第2番、幻想曲ヘ短調、スケルツォ第4番、夜想曲ロ長調、ポロネーズ第7番 話は変わるが、ワシ…
2010年12月4日 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン 東京オペラシティホール 指揮 パーヴォ・ヤルヴィ シューマン マンフレッド序曲、交響曲第2番、交響曲第3番ライン 師走でございます。 今年もたくさんの一流オーケストラが来日してく…
2018年と2022年のFIFAワールドカップ開催地が決定した。 残念ながら、2022年の開催を立候補していた日本は落選。 この落選自体に、私は何の驚きもガッカリもない。だいたい、国内で「何がなんでもワールドカップを日本に!」という気運や盛り上…
2010年12月1日 ロンドン交響楽団 サントリーホール 指揮 ワレリー・ゲルギエフ マーラー 交響曲第9番 おそらく聴いた人によって受け取り方、感じ方が様々、それぞれ感想が異なる演奏ではなかったかと推測する。聴いた人それぞれにこの曲への深い思い…
2010年11月30日 東京都交響楽団 サントリーホール 指揮 エリアフ・インバル 四方恭子(ヴァイオリン) モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番 ブルックナー 交響曲第6番 ブルックナーやマーラーなどの編成の大きな交響曲、管弦楽曲において、イン…
アルゲリッチの凄さを体感したかったら・・別に私が述べるまでもなくみんな知っているかもしれないが - チャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴くべきである。3つくらい録音盤を出しているが、中でもコンドラシン指揮バイエルン放響とのライブがすさまじい。 …
2010年11月28日 アルゲリッチセレブレーションズ2010 すみだトリフォニーホール 指揮 クリスティアン・アルミンク 新日本フィルハーモニー交響楽団 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) ショパン ピアノ協奏曲第1番 ベルリオーズ ローマの謝肉祭序…
2010年11月22日 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 サントリーホール 指揮 マリス・ヤンソンス アンナ・ラーソン(メゾ・ソプラノ) 新国立劇場合唱団、TOKYO-FM少年合唱団 マーラー 交響曲第3番 指揮者が勝負する時、例えば故郷への凱旋…
2010年11月21日 新国立劇場 ジョルダーノ アンドレア・シェニエ 指揮 フレデリック・シャスラン 演出 フィリップ・アルロー ミハイル・アガフォノフ(アンドレア・シェニエ)、ノルマ・ファンティーニ(マッダレーナ)、アルベルト・ガザーレ(ジェ…
2010年11月18日 クリーヴランド管弦楽団 サントリーホール 指揮 フランツ・ウェルザー・メスト 内田光子(ピアノ) ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、交響曲第3番 クリーヴランド管、12年ぶりの来日ということらしいが、私は12年前の前回公…
フルトヴェングラー、トスカニーニ、ベーム、カラヤン、バーンスタイン、クライバーなどのように、その名を歴史に刻み、永く語り継がれる伝説的な名指揮者になるかと言えば、難しいかもしれない。現代の世界的指揮者を指折り数えて10本の指に入るかといえ…
2010年11月13日 NHK交響楽団 NHKホール 指揮・ピアノ アンドレ・プレヴィン 武満徹 グリーン ガーシュイン ピアノ協奏曲ヘ調 プロコフィエフ 交響曲第5番 N響のプロコ5番というと、2002年にパーヴォ・ヤルヴィが指揮した定期公演の演奏…
METライブビューイング 2010-2011 メトロポリタンオペラ ワーグナー 楽劇ニーベルングの指環より序夜「ラインの黄金」(新演出) 指揮 ジェームズ・レヴァイン 演出 ロベール・ルパージュ 20年以上もの間保持されていたメトの看板プロダクショ…
2010年11月6日 新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 すみだトリフォニーホール 指揮 インゴ・メッツマッハー マーラー 交響曲第6番悲劇的 前日はウィーン・フィルだった。新日フィル、こりゃきびしい。圧倒的に分が悪い。比べちゃいけないが、…
2010年11月5日 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ミューザ川崎シンフォニーホール 指揮 アンドリス・ネルソンス モーツァルト 交響曲第33番 ハイドン 交響曲第103番太鼓連打 ドヴォルザーク 交響曲第9番新世界より 今回、指揮者とプログラム…
私の「初!生ポリーニ」は、思いがけず転がり込んできた。 1986年5月(ずいぶん昔だなあ)、新日本フィルの定期公演、サブメインプログラムのソリストとして。指揮者は小澤征爾。曲はシェーンベルクのピアノ協奏曲だった。(メインプロはマラ5) 思い…
2010年11月3日 マウリツィオ・ポリーニ ピアノリサイタル サントリーホール バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 今回の来日公演、もしプログラムがベートーヴェンやショパンだけだったら、私は行かなかった。バッハだから行った。この日の公演の感…
2010年10月30日 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス サントリーホール 指揮 ニコラウス・アーノンクール 合唱 アーノルド・シェーンベルク合唱団 ドロテア・レシュマン(ソプラノ)、ミヒャエル・シャーデ(テノール)、フロリアン・ベッシュ(バ…
すこやかな休日(天気はすっきりしないけど)、昨晩にNHK-BSハイヴィジョンで放映された「ウィーン国立歌劇場イアン・ホーレンダーさよならコンサート」の録画を鑑賞した。 タイトルのとおり、19年もの長きに渡ってウィーン国立歌劇場に君臨した総監督ホー…
2010年10月10日 パリ・オペラ座 プッチーニ 三部作(外套、修道女アンジェリカ、ジャンニ・スキッキ) 指揮 フィリップ・ジョルダン 演出 ルカ・ロンコーニ ファン・ポンス(ミケーレ、ジャンニ・スキッキ)、マルコ・ベルティ(ルイージ)、オクサ…
午前中、ベルリンからパリに移動した。 ①パリ・シャルル・ド・ゴール空港にて両替しようとしたが、両替カウンターが閉鎖されていたり、開いているのになぜか職員が不在だったりで、結局両替ができなかった。(私の手持ちユーロ現金は、残金たったの30ユー…
2010年10月24日 NHK音楽祭 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス NHKホール 指揮 ニコラウス・アーノンクール 合唱 アーノルド・シェーンベルク合唱団 ドロテア・レシュマン(ソプラノ)、エリザベート・フォン・マグヌス(ソプラノ)、ベル…