クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

素朴な疑問 その2

 調子に乗って、素朴な疑問第二弾。このままシリーズ化しちゃおうか、なーんて。
 
 さて、実を言うと、本日の疑問はクラシック音楽とは何の関係もない。だが、個人的にかなり以前から気になって気になって仕方がないことであった。
 おそらく人によっては別に何も気にならない、些細な事かと思う。まったく気が付かずに自然な事とみなしている人も多いのではないだろうか。
 だが、私は気になって仕方がない。むず痒くて仕方がない。何とかしてもらいたい。この際徹底的に原因究明し、改善してもらいたい。そんな気持ちでいっぱいなのである。
 
いったい何かというと・・・。
 
なぜガイジンは「です・ます」調を使わず、「◯◯なのさ」「◯◯なんだよ」「◯◯だと思うねぇ」と‘くだけ調’で話すのか?  ということだ。
 
・・・。
スミマセン、何を言いたいのかわかります??(笑)
今、私は皆さんが呆れたように「コイツ何言ってるんだ?」と呟いているような気がしてならないのだが・・。
 
 テレビで外国人のインタビュー、外国人のお話しを見ますよね。これを日本語に訳し、吹き替えたり字幕スーパーに当てる際に、どうして敬語を使わず、上記のように「◯◯なのさ」という言い回しにするのかということだ。
 ね? 思い当たらない?
 私なんか、外国人が「◯◯だねぇ」と話すのを見かけるたびにテレビに向かって「だーかーらー、『◯◯です』だろ? そう言えよ!」と指摘のツッコミを入れてしまう。ついそうせずにはいられないのだが、いったい何が悲しくてそんなことをしなければならないのか。
 
 言わせてもらうが、日本人がテレビの前でマイクを向けられて「◯◯なのさ」「◯◯なんだよー」なんて話すか? おい。 ぜーったい言わないだろ?きちんと「◯◯です」「◯◯だと思います」って言うよな。
 
 当然のことながら、話している外国人に罪はない。連中は丁寧に、誠意を持って受け答えをしているに違いない。
 ところがこれが日本語に訳されると、妙に馴れ馴れしく、妙にエラそうな、くだけた発言に置き換えられてしまう。あのお堅いNHKでもそうだ。
 日本人はそう言わないのにどうして外国人だけそのように仕立てあげるのか。そもそも堂々と憚りなく「◯◯だろ?」などと発言する外国人は、オレはボビー・オロゴンしか知らねーぞ。だったら日本人と同じにしろよ。
 
 これは明らかにテレビ制作サイドによる外国人発言用の慣習かつ恣意的な操作である。
 
 ではなぜテレビはこうした現象を作ってしまうのか。
 
 おそらくはイメージだろう。日本人から見た外国人のイメージ。率直で、堂々として、馴れ馴れしく、憚ることなく、尊大で、謙虚さは少々足りなくて、でも人懐っこくて、茶目っ気もある。そんなイメージ、持ってないか。
 我々日本人は、そうしたどこか尊大で馴れ馴れしい外国人に気後れし、一歩下手に構えているのだ。
 
 要するに我々はガイジンを見上げているのだ。江戸時代から変わっていないのだ。だから日本はワールドカップで勝てないのだ。原因はそこなのだ。(ほんとかよ) 大した根拠なしに「日本代表の監督は日本人よりも外国人の方がいい」と思っちゃっているのだ。外国人コンプレックスなんてこの時代にもはや存在しないと思いきや、実やちゃっかり残っているのだ。
 日本がオリンピックの常勝国となり、ワールドカップで優勝するためには、まず日本人のそうした卑下心を取り除かねばならん。そこからスタートだ。
 
 ということで、マスメディアはさっそくこの問題を採り上げ、「外国人発言の日本語吹替改善検討委員会」を立ち上げてほしい。そこで真摯に検討してもらいたい。遅くとも東京オリンピックまでに改善してもらいたい。じゃないとオレ、一生テレビに向かって「だーかーらー、『です』って言えよ」とツッコミ続けることになる。頼むからそれだけは勘弁してくれ・・・。