2011-01-01から1年間の記事一覧
今年のニュースは誰が何と言おうと大震災と原発事故に尽きると思うが、特に原発の影響で、クラシック界も大打撃を被った。震災から1か月はほとんどの公演が中止に追い込まれたし、その後も外来演奏家のキャンセル続出事件に見舞われた。改めて、クラシック…
年末年始の旅行がいよいよ迫ってきた。8月のザルツ以来ということになる。 今回のスケジュールは次のとおり。 12月27日 出発 夕方ミラノ着 12月28日 スカラ座で「ドン・ジョヴァンニ」鑑賞 D・バレンボイム指揮 R・カーセン演出 12月29日 ウィーンへ移動 …
2011年12月23日 東京フィルハーモニー交響楽団第9特別演奏会 すみだトリフォニーホール 指揮 佐渡裕 合唱 東京オペラシンガーズ 横山恵子(ソプラノ)、谷口睦美(メゾ・ソプラノ)、西村悟(テノール)、甲斐栄次郎(バリトン) ベートーヴェン 交…
2011年12月20日 東京都交響楽団B定期 サントリーホール 指揮 エリアフ・インバル ジュリアン・ラクリン(ヴァイオリン) ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番、交響曲第12番「1917年」 ジュリアン・ラクリンは以前にも聴いたことが…
今、世界のサッカーはFCバルセロナを中心に回っている。その強さは圧倒的で、完全に一頭図抜けている。常勝軍団。無敵と言っていい。「史上最強チーム」という評判は誇張でもなんでもない。私だってそう思うもん。 だがなあ。あまりにも強すぎる。勝つこと…
2011年12月14日 NHK交響楽団B定期演奏会 サントリーホール 指揮 シャルル・デュトワ ニコライ・ルガンスキー(ピアノ) ヒンデミット ウェーバーの主題による交響的変容 プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 バルトーク 管弦楽のための協奏曲 久…
2011年12月12日 東京都交響楽団A定期 東京文化会館 指揮 エリアフ・インバル ガブリエル・リプキン(チェロ) ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第2番、交響曲第5番 大のタコ好き(蛸でも凧でもありません)で、タコがメインのコンサートなら尻尾…
お待たせしました!発表、私の好きな指揮者ベスト5! え?誰も待ってない?あっそ。まあそう言わずに。 抽出の条件は現存活躍中の指揮者。死んじゃって録音でしか聴けない人は除かせてもらいます。 第1位は、もう何度もこのブログで公表しているので御存知…
2011年12月9日 NHK交響楽団C定期演奏会 NHKホール 指揮 シャルル・デュトワ リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン) バリント・ザボ(バリトン)、アンドレア・メラース(ソプラノ) ブラームス ヴァイオリン協奏曲 バルトーク 青ひげ公の…
2011年12月4日 NHK交響楽団A定期演奏会 NHKホール 指揮 シャルル・デュトワ 合唱 東京混声合唱団、NHK児童合唱団 エリン・ウォール(ソプラノ)、中嶋彰子(ソプラノ)、天羽明惠(ソプラノ)、イヴォンヌ・ナエフ(アルト)、スザンネ・シ…
2011年12月3日 新国立劇場 ドヴォルザーク ルサルカ 指揮 ヤロスラフ・キズリンク 演出 ポール・カラン オルガ・グリャコーワ(ルサルカ)、ビルギット・レンメルト(魔法使い)、ペーター・ベルガー(王子)、ミシャ・シェロミアンスキー(水の精)…
2011年11月30日 読売日本交響楽団 サントリーホール 指揮 シルヴァン・カンブルラン ベルリオーズ 序曲リア王 チャイコフスキー 幻想序曲ロミオとジュリエット チャイコフスキー 交響曲第6番悲愴 『どうも。カンブルランです。なんかさー、ちょうど…
2011年11月26日 パリ管弦楽団 サントリーホール 指揮 パーヴォ・ヤルヴィ 諏訪内晶子(ヴァイオリン) ウェーバー 魔弾の射手序曲 メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ベルリオーズ 幻想交響曲 芸術の秋。サンクトペテルブルグフィルに始まり、東…
両親はクラシックファンだった。といっても、今のオイラに比べりゃ全然足元にも及ばない超ライトな愛好家で、せいぜい家で名曲レコードを聴く程度のものだったが。運命、未完成、新世界、ショパン名曲集とか、ガキの頃よく聴かされた。私がクラシックにのめ…
2011年11月22日 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サントリーホール 指揮 サー・サイモン・ラトル マーラー 交響曲第9番 圧倒的なベルリン・フィルの技術の高さとパワーに、完全に打ちのめされた一夜。 とにかく「驚嘆」の一言。あの凄まじさ、…
2011年11月19日 東京交響楽団 サントリーホール 指揮 ユベール・スダーン 合唱 東響コーラス エレナ・ネベラ(ソプラノ)、森麻季(ソプラノ)、青山貴(バリトン) シェーンベルク モノドラマ期待 フォーレ レクイエム いやあ、いいコンサートだっ…
「音楽の友」誌最新12月号に、気になる記事が目に止まった。 ウィーン在住山崎睦氏からのレポートで、これによると、ウィーン国立歌劇場のヴェルディ椿姫プレミエにあたって、主演を務めるナタリー・デセイが「歌手廃業」とも取れる発言をしたとのことであ…
2011年3月、4月 ウィーン国立歌劇場上演ライブ収録映像 ドニゼッティ アンナ・ボレーナ 指揮 エヴェリーノ・ピド 演出 エリック・ジェノヴェーゼ アンナ・ネトレプコ(アンナ・ボレーナ)、エリーナ・ガランチャ(ジョヴァンナ・セイモウ)、イルデブ…
2011年11月12日 サンクト・ペテルブルクフィルハーモニー管弦楽団 文京シビックホール 指揮 ユーリ・テミルカーノフ ラフマニノフ 交響曲第2番 チャイコフスキー 交響曲第4番 名(迷?)指揮者ロリン・マゼールが東京交響楽団を振るために単身来日…
2011年11月10日 東京都交響楽団定期演奏会 サントリーホール 指揮 ヴォルフガング・ボージッチ フレディ・ケンプ(ピアノ) モーツァルト ピアノ協奏曲第23番 R・シュトラウス 家庭交響曲 サッカー元日本代表監督オシム氏は含蓄のある言葉を多用…
2011年11月7日 内田光子 ピアノリサイタル サントリーホール シューベルト ピアノソナタハ短調、イ長調、変ロ長調 残念ながら開演時間の18時半には到着が間に合わず、1曲目のハ短調ソナタが終わるまでの間、ロビーで待たされることになった。 扉の…
海外オペラ事情に関心があって、どこで何をやっているか日頃からチェックしている人は、この公演概要を見て腰を抜かしたのではないだろうか。 今年12月のミラノ・スカラ座。新シーズンの開幕を飾り、バレンボイムの音楽監督就任最初の記念すべきプログラム…
METライブビューイングに行った。シーズン開幕、演目がなんとメト初演、しかも主役ネトレプコということで、注目の目玉公演である。現地ニューヨークではさぞヒートアップしたことであろう。 ドニゼッティ アンナ・ボレーナ 指揮 マルコ・アルミリアート 演…
・先日、ジョン・ヴィラーズというテノール歌手について記事を書いた。「ナクソス島のアリアドネ」のバッカス役で、一時期、世界中でスペシャリスト的な活躍をしていたものの、最近は「どうしてる?」みたいな感じの人だ。そしたら、今度12月のN響定期の…
リッカルド・ムーティが退任してから5年、空席となっていたミラノ・スカラ座音楽監督に、ダニエル・バレンボイム氏の就任が決まった。今年の12月からで5年契約とのこと。 唐突感は、ない。 既にバレンボイムは「スカラ座のマエストロ」というワケのわか…
2011年10月23日 エフゲニー・キーシンピアノリサイタル サントリーホール オール・リスト・プログラム 超絶技巧練習曲第9番回想、ピアノソナタロ短調、詩的で宗教的な調べより「葬送」、巡礼の年第1年「スイス」より「オーベルマンの谷」、巡礼の…
またまたスポーツネタだが、お許しを。 ニュージーランドで開催されているラグビーワールドカップが、本日いよいよ決勝である。 決勝のカードは地元で久々の優勝を狙う世界ランク1位ニュージーランド対世界ランク3位のフランスだ。ランキングを見れば強豪…
先月に訃報を聞いてからずっと書きたいと思っていて、ようやく記事にすることができた。 私の自慢はザンデルリンクを生で聴けたことだ。たった2回だけだったが、まさに衝撃的だった。その時受けたインパクトはとてつもなく大きく、今でも忘れられない。おそ…
2011年10月17日 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 サントリーホール 指揮 クリストフ・エッシェンバッハ モーツァルト 交響曲第34番 ブルックナー 交響曲第4番ロマンティック 何をいまさらと言われそうだが、改めて痛感した。 「なんだかんだ…
2011年10月14日 ベルリン放送交響楽団 東京オペラシティホール 指揮 マレク・ヤノフスキ ブラームス 交響曲第3番、第4番 私はとても小心者なので、密かに確信していてもそれが少数意見なら憚って口に出せないことが良くあるのだが、もー今日は思い…