指揮 ユベール・スダーン
合唱 東響コーラス
シェーンベルク モノドラマ期待
フォーレ レクイエム
いやあ、いいコンサートだったなあ(しみじみ)。
それにしても、フォーレのレクイエムっていい曲だなあ。改めて再認識しちゃいました。心がすさんでいるキミ、この曲聞きなさいな。癒されること間違いなし。一人で思いきり泣きたいアナタ、ミシェル・コルボのCDがいいよ。聴く時は電気を落として暗くしてね。
この曲の美しさはとーぜん知っているつもりなのに、この日なぜ改めて再認識したかというと、いくつかの要因がある。
まず、作品自体が優しくて慈愛に満ちているため、色々と大変だった今年、日本人の心にストレートに染み入ったこと。
次に、スダーンの音楽が非常に叙情的であり、丁寧で真摯な音楽づくりが完成度を高めたこと。
東響コーラスも褒め称えよう。アマチュアとは思えない、神々しさを湛えたハーモニー。合唱指揮者さんは非常に良い仕事をした。
そして、何と言っても絶妙のプログラミング。っていうか、これに尽きちゃうかも。一曲目のシェーンベルクで極度の緊張を高めて、その後にじんわりほぐす。実にナイス。
またフォー・レクのコンサートに行きたくなりました。
ちょうど会場で配られたチラシ束を眺めてみたら、おっと、来年3月9日、新日本フィルがやるではないか。タイトルは「すみだ平和祈念コンサート」、キャッチコピーは「1945年、そして2011年-3月、あの日を忘れない」だって。1945年3月10日は東京大空襲の日。そして2011年3月11日は決して忘れられない日。
あの日からちょうど一年。祈りたい。そして心の平安を取り戻したい。そのためのフォーレのレクイエム。これは行くしかありませんな。
さて、と。今日はいよいよベルリン・フィル。気分が高まってきましたよ~!