クラシック、オペラの粋を極める!

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2011/10/14 ベルリン放響

2011年10月14日  ベルリン放送交響楽団   東京オペラシティホール
指揮  マレク・ヤノフスキ
ブラームス  交響曲第3番、第4番
 
 
 私はとても小心者なので、密かに確信していてもそれが少数意見なら憚って口に出せないことが良くあるのだが、もー今日は思い切って言っちゃおう。
 
「マレク・ヤノフスキこそ、ドイツ音楽における現役最高の巨匠(マイスター)である!」
 
もうこれからは正々堂々と公言することにする。アホと言われてもいい。耳がおかしいのかと言われてもいい。私はヤノフスキと心中することにした。彼についていく。お願いだからほっといてください。
 
 わしはのう、クラシック音楽をもう30年近く聞いているわけじゃ。ゴホッゴホッ(咳の音)。昔は、スイトナー、ザンデルリンク、ライトナー、シュタイン、ヨッフムサヴァリッシュ、ヴァントといったドイツ音楽の職人指揮者がゴロゴロ居おった。みんな頑なで、筋が通っていて、こだわりがあったものじゃ。そういう指揮者が今はいなくなってしもうた。ズズ~ッ(お茶をすする音)。
 
ハイティンクだぁ?ブロムシュテットだぁ?スクロヴァチェフスキだぁ? あまいあまい。
ラトル??ティーレマン??ウェルザー・メスト??  まだまだ修行が足りん。
 
ということで、ヤノフスキなのだ。彼しかいない。
嘘だと思ったら、彼のブラームスを生で聴くがよい。あ、もう帰っちゃったか。
私は今回のブラームスを聴いて、この道一筋の職人の心意気を感じ取った。昔の味を守り続けてウン十年の伝統技術と誇りを感じ取った。ステージからは音だけでなく、木の薫りが漂った。
今回聴いた人、そう思っただろ? な??
 
特に3番が良かった。骨太で、がっちりして、揺るぎない風格があった。指揮している姿は決して美しくはないが、ここぞというところで決めるタクト一振りは、脳天一撃だった。
 
イアン・ホーレンダー情報によると、2014年から東京・春・音楽祭で取り組むワーグナーの指環四部作の指揮を任されるとのことだ。これは何が何でも行かなくては。
 
明日は天下のウィーン・フィルのコンサートだが、「やっぱりヤノフスキ・ベルリン放響の方が良かった」という感想になってしまったら、いったいどうしましょ??(笑)