クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

無題諸々雑感

・先日、ジョン・ヴィラーズというテノール歌手について記事を書いた。「ナクソス島のアリアドネ」のバッカス役で、一時期、世界中でスペシャリスト的な活躍をしていたものの、最近は「どうしてる?」みたいな感じの人だ。そしたら、今度12月のN響定期のマーラー8番千人の交響曲ソリストとして来日することが決まった。
 マーラー8番と言えば、2009年11月、新日本フィルが定期公演で演奏したが、その際にもヴィラーズはソリストとして来日していた。今度で2回連続だ。
 私にとって、「バッカス役といえばヴィラーズ」だったが、今度は「マラ8といえばヴィラーズ」になるのであろうか。なんか不思議な縁のある歌手だ。(そういえば、もらったサイン、どこにあるんだろ?)
 
 
・そのN響のマラ8、名指揮者デュトワが振るということで、チケットの売れ行きが好調のようだ。
 N響の場合、本拠地NHKホールではキャパシティも大きいし音響もイマイチということで、完売になることはほとんどないのだが、このマラ8はどうやら売り切れそうな予感。油断してまだ買っていない人は早めにおさえておきましょう。
 
 
N響のチケットは、サントリーホール公演(B定期)では注意が必要だ。人気のあるオケ、人気のあるホールということで、ほとんどを継続定期会員で占められてしまうので、単券入手したい場合は発売日の電話かけまくり作戦が必須である。
 コンサートに行く人なら誰でも経験があると思うが、発売初日の電話かけまくり作戦は大変だ。N響でも、たいてい30~40分、運が悪いと1時間2時間ずっとかけ続けという事態に巻き込まれる。
 ところが、先日10月30日(日)の発売日、我ながら驚いたのだが、わずか3分でつながった。ラッキー。こういうこともあるんだなーと思った。
 
 
N響のマラ8は12月の注目公演の一つだと思うが、12月と言えば、やはり‘第9’だろう。みんな年末の第9好きだよなー。季語になってるもんな。その昔、某プロオケの奏者から直接聞いたことがあるけどさ、連中は「ああ、またイヤな季節になりましたねー」と話し合っているんだそうだ。営業戦略上仕方が無いのであろうが、演奏する側からすると、要するに「毎日毎日、第九第九第九」で飽きてしまうわけ。人間ですからねえ。そういう話を聞いたものだから、私は‘歳末セール第9’に行くことはあまりない。
 
 ところが、今年の第9は例年とは様相が異なる。
 N響はスクロヴァチェフスキ、都響大野和士、東フィルは佐渡裕、読響は下野竜也と、「うりゃー!どうだぁ!!」と本気度100%の勝負である。第9戦争が勃発だ。
 今年は日本という国が悲劇に見舞われた。人々は癒しを求めている。そういう意味では第9を聴いて明日への希望を見出すのもいいだろう。オーケストラもそういう期待に陣容で応えた。
 ということで、私も行くことにした。どれに行くかは、「ひ・み・つ!」
 
プロ野球のドラフト会議が先日行われた。指名された人のほとんどが喜びに湧き、胸を躍らせ、満面の笑顔で会見に応じている中で、一人だけ仏頂づらのヤツがいて笑った。ドラフトという制度がルールとして存在し、日本ハムはそれに則って獲得しただけなのに、なぜ「仁義に反する」とか言われなければならないのか。
 
 それにしても、指名を受ける選手で、「巨人にしか行きたくない。巨人以外だったら、別の進路を考える。」と言うヤツの何と多いことよ。「オレはロッテじゃなきゃ嫌だ。ロッテ以外だったら行かないもんね。」と話す人を見たことがない。そういうこと言う奴に限って、なぜか「巨人」だ。傲慢体質、球団もしかり、選手もしかりってわけ。
 
 あのね、言わせてもらうけどさ、プロの選手っていうのはね、「商品」なのさ。実力を‘買われる’わけよ。商品である選手が言えることはただ一つ、「オレの価値をしっかり見定めて、高く買ってくれ」だ。で、あとは買われた所で実力の真価を発揮する。そしてその実力が評定を上回れば、更にそれに見合う報酬を得る。それがプロだ。「巨人に行きたい!!」なんてそもそも根性が甘いよ甘い。