クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2010/10/10 パリ

 午前中、ベルリンからパリに移動した。
①パリ・シャルル・ド・ゴール空港にて両替しようとしたが、両替カウンターが閉鎖されていたり、開いているのになぜか職員が不在だったりで、結局両替ができなかった。(私の手持ちユーロ現金は、残金たったの30ユーロ(約3,500円)だ。まあ、いざとなったらクレジットカードがあるので心配はしなかったが。)
 
②同じく空港内の荷物預かり所で荷物を預けようとしたところ、列が出来ていた。待たされたあげくようやく自分の番が目前というところで、軍服(機関銃所持)の警官が入ってきて、カウンター職員と話し込んだと思ったら、いきなりカウンターが閉鎖になってしまった。結局、荷物を預けることが出来なかった。コインロッカー?そんなもの、ない。
 
③パリ市内に向かう高速地下鉄R・E・Rの途中区間が工事閉鎖されていたらしく、直行で市内に入ることが出来なかった。状況が分かっているフランス人を除き、訳がわからない外国人(自分を含む)は、あたふたしながらも、周りの人に誘導されてバスに乗せられ、乗り換えをさせられ、どこだか分からない駅に連れられ、「これに乗れ」と言われて、結局大迂回でパリに向かう羽目になった。
 
④ようやく主要駅のパリ北駅に着き、荷物預かり所で空港で預けられなかった荷物を預けようとしたが、どうやら収容オーバーらしく、どうしても荷物を預けたい人が空き待ちでずっと並んでいた。私は荷物を預けることを完全断念し、重いバッグを引きずらせてオペラハウスに向かうことにした。
 
⑤ちなみにフランスでは、コインロッカーという便利な物は、地下鉄駅にも国鉄駅にも(上記の通り空港にも)まずないと言っていい。物騒なので、保安上あえて設置しないというのが本当のところだと思うが、ドイツを始め、たいていの国では一般的なんだけどね。
 
⑥上記のすったもんだで、本来なら余裕があったはずなのに、開演10分前でオペラ座に到着。でかいバッグを持ってやってきた私は「お兄さん、ちょいとこちらへ」と脇に連れて行かれ、バッグの中身を調べられ、身体検査までさせられた。
 
⑦ようやく荷物を劇場のクロークに預け、オペラ座の自分の席にたどり着いたのは、開演ギリギリ、場内が暗くなって指揮者が登場する直前だった・・・・。
 
 
 フランスに入国した途端にこの始末だ。
 
 物事が思うように進む日本からすると、物事が全く思うように進まないフランスは、扱いにくい、やっかいで面倒な国である。「しょーもねえ国だなあ」とため息が出る。
 
 もっとも、一つ言えるのは、今回はテロの警告騒ぎがあって、公安上相当警戒していたらしく、その影響が多分にあっただろうということだ。だからといって、もしそれがなければ万事順調だったかといえば、全くそうとは限らないのだが。
 
 ちなみに、パリオペラ座では9月に一度、ストライキで公演が中止になり、その後、私が見た上演の次の公演(12日)も、なんと再びストで中止になったということだ。
 そして、年金改革に端を発したスト騒動は、今現在もなお続いているらしいのである。
 
 やっぱり私はフランスという国が苦手、どうしても好きになれない。