2021-01-01から1年間の記事一覧
クリスティアン・ティーレマンと、彼が首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ドレスデンとの契約について、ザクセン州が2023-24年シーズン以降の更新を行わないと発表したらしい。 支配人との契約も同時期までとして更新しないということなので、これ…
「ほんまにやるんかいな?」と疑心だらけだった明後日16日の飯守泰次郎指揮の「ニーベルングの指環」ハイライト特別演奏会。11日、主催者が「やりますっ!!」と正式に発表すると、今度は立て続けに「本公演は完売しました!!」というお知らせが。 ま・…
アルゲリッチは残念ながら来日中止となってしまった。せっかく別府行きの手配をしたのにな・・・。 その前から東京公演が中止になりそうな気配は、ひしひしと感じていた。緊急事態宣言発令の対象都市だったし、宣言期間の延長は不可避の情勢だったからね。一…
ファビオ・ルイージについて、前回のブログ記事で「ルイージほどの指揮者なら、今後、更にビッグなオケ、一流歌劇場からお声が掛かる可能性も捨て切れない」と書いた。 ふと思った。全然意識していなかったが、彼はもしかしたら「シャイーの次」候補なのだろ…
前回のブログ記事で、パリとロンドンの人事情報をレポしたが、先月、東京でも大きな動きがあった。「ファビオ・ルイージがN響の首席指揮者に就任」というニュースだ。 「おー、すげー」と思った。ルイージは、言うまでもなく世界的な一流指揮者である。一時…
先月、東京ではムーティが来日して素晴らしい演奏を披露し、それ以外にもN響、都響、東響、日本フィルなどがそれぞれ実力を見せつけて、コロナにも関わらず、連日の賑わいを見せた。そんな中、一方で世界に目を向けると、いくつかの注目すべきニュースがあ…
2021年4月24日 日本フィルハーモニー交響楽団 サントリーホール指揮 アレクサンドル・ラザレフグラズノフ 交響曲第7番 田園ストラヴィンスキー ペトルーシュカ 4月17日から始まった私の怒涛のコンサート週間は、緊急事態宣言という遮断器により、…
2021年4月22日 東京春祭オーケストラ(東京・春・音楽祭) 東京文化会館指揮 リッカルド・ムーティモーツァルト 交響曲第35番 ハフナー、交響曲第41番 ジュピター ムーティはこれまでに何度も東京・春・音楽祭のために来日し、このために特別に編…
2021年4月20日 東京都交響楽団 東京文化会館指揮 大野和士安藤芳広(ティンパニー)カレヴィ・アホ ティンパニー協奏曲マーラー 交響曲第1番 コロナ前までは、特に外来オケが来日公演のメイン曲として「マラ1」を盛んに採り上げる傾向に対し、「っ…
2021年4月19日 東京・春・音楽祭 東京文化会館イタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.2ヴェルディ マクベス(コンサート形式上演)指揮 リッカルド・ムーティ管弦楽 東京春祭オーケストラ合唱 イタリア・オペラ・アカデミー合唱団ルカ・ミケレッ…
2021年4月17日 東京交響楽団 サントリーホール指揮 原田慶太楼服部百音(ヴァイオリン)ティケリ ブルーシェイズバーンスタイン セレナード(プラトンの『饗宴』による)ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 午後2時からのN響に続き、午後6時からの…
2021年4月17日 NHK交響楽団 東京芸術劇場指揮 鈴木雅明吉井瑞穂(オーボエ)ハイドン 交響曲第95番モーツァルト オーボエ協奏曲シューマン 交響曲第1番 春 私にとってハイドンの交響曲は、代表的な100番以降と標題が付いているいくつかのも…
2021年4月11日 東京・春・音楽祭 東京文化会館合唱の芸術シリーズvol.8指揮 シュテファン・ショルテス管弦楽 東京都交響楽団合唱 東京オペラシンガーズ天羽昭惠(ソプラノ)、金子美香(メゾ・ソプラノ)、西村悟(テノール)、大西宇宙(バリトン)…
今年の別府アルゲリッチ音楽祭の開催概要が発表された時、私は「現状においてアルゲリッチの入国は難しそうだし、結局中止の可能性が高いよな」と見ていた。ところが、4月に入ってムーティの入国が認められると、ネットでは「アルゲリッチも来る!」と騒ぎ…
4月3日に「ムーティ様、御来日!?」というタイトルで記事を書き、「ホントかよ!?」と驚いたところだったが、なんと、この時、ムーティはもう既に日本への入国を済ませていたのであった。 このムーティを含めた外国人キャストの来日実現の経緯、関係省庁…
2021年4月4日 新国立劇場ストラヴィンスキー 夜鳴きうぐいすチャイコフスキー イオランタ指揮 高関健演出 ヤニス・コッコス管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団三宅理恵(うぐいす)、針生美智子(料理人)、伊藤達人(漁師)、吉川健一(皇帝)、ヴ…
なんとまあ、東京・春・音楽祭で、リッカルド・ムーティ様が御来日し、「マクベス」演奏会形式上演(イタリア・オペラ・アカデミー)や、モーツァルトの交響曲(ハフナー、ジュピター)のコンサートを行うことが決定した。 これは驚いた。本当かよ・・・。 …
2021年3月26日 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 サントリーホール指揮 高関健モーツァルト 交響曲第31番 パリショスタコーヴィチ 交響曲第8番 客席に入ると、ちょうど指揮者高関さんが本日の演奏作品についてマイクを持って解説の真っ最中…
3月21日に放送されたNHK-BSのプレミアムシアターを観た。ミラノ・スカラ座の2020/2021シーズン開幕ガラ・コンサートである。 スカラ座のシーズン開幕は、毎年12月。今年度は当初、ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」(リッカルド…
2021年3月20日 東京・春・音楽祭(国立西洋美術館共催) 東京文化会館小ホール美術と音楽 ~春(ダフニスとクロエ)佐野隆哉(ピアノ)、島田彩乃(ピアノ)サン・サーンス 死の舞踏ビゼー アルルの女 第一組曲、第二組曲ラヴェル ダフニスとクロエ …
ジェームズ・レヴァイン氏の訃報が飛び込んできた。77歳だったとのこと。「そういう歳か」という思いがある。「まだ早いよな」という思いもある。両方が折り混ざって複雑な気持ちだ。ここ10年くらいはずっと健康不安を抱えていた。本人からしてみたら、…
2021年3月14日 読売日本交響楽団 東京芸術劇場指揮 山田和樹清水和音(ピアノ)コープランド エル・サロン・メヒコガーシュイン ピアノ協奏曲ヴィラ・ロボス ブラジル風バッハ第9番レスピーギ ローマの松 山田和樹が3つのプログラムを担った3月の…
交響曲などクラシック作品には、標題が付いている物が少なくない。作曲家自身が付与した物、他人が付けた物、なんとなくいつの間にかそのように呼ばれるようになった物、様々だ。作曲家自身が付与していない物について、「作品タイトルとして扱っていいのか…
2021年3月9日 読売日本交響楽団 サントリーホール指揮 山田和樹リスト レ・プレリュードR・シュトラウス 死と変容ニールセン 交響曲第4番 不滅 よく考えられた、見識と選曲のセンスが光るプログラムである。「レ・プレ」すなわち前奏曲は、とある詩…
2021年3月4日 読売日本交響楽団 サントリーホール指揮 山田和樹鈴木康浩(ヴィオラ)ウェーベルン パッサカリア別宮貞雄 ヴィオラ協奏曲グラズノフ 交響曲第5番 日本人覇者がどういうわけか次々と輩出され、我が国でもその名がよく知られているブザン…
つい先日、総理大臣の息子が在籍している映像配給会社「東北新社」が、放送事業を管轄している総務省の幹部連中を接待していたことが発覚し、違法な官民癒着ではないかという疑惑が世間を騒がせた。緊急事態宣言の最中、霞が関と首相官邸に激震が走り、現政…
言うまでもなく、世界的なメゾ・ソプラノ歌手。バイロイト音楽祭に9年連続で出演した輝かしい実績を誇り、ウィーンやミュンヘンといった一流歌劇場から出演オファーを受けるワールドクラスの歌手。彼女を紹介するのに、もはや「日本最高の」だとか「日本を…
2021年2月22日 東京都交響楽団 東京文化会館指揮 大野和士合唱 新国立劇場合唱団中村恵理(ソプラノ)、藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)武満徹 夢の時ブラームス アルト・ラプソディマーラー 交響曲第4番 元々マーラー交響曲第2番の公演だったが、コ…
2021年2月20日 二期会 東京文化会館ワーグナー タンホイザー指揮 セバスティアン・ヴァイグレ演出 キース・ウォーナー管弦楽 読売日本交響楽団狩野賢一(ヘルマン)、片寄純也(タンホイザー)、大沼徹(ヴォルフラム)、田崎尚美(エリーザベト)、…
2021年2月19日 バッハ・コレギウム・ジャパン サントリーホール指揮 鈴木雅明櫻田亮(テノール)、加耒徹(バス) 他バッハ ヨハネ受難曲 本当はこの日、ユリアンナ・アヴデーエワのピアノリサイタル公演チケットを買っていた。ところが、外国人入国…