「ほんまにやるんかいな?」と疑心だらけだった明後日16日の飯守泰次郎指揮の「ニーベルングの指環」ハイライト特別演奏会。11日、主催者が「やりますっ!!」と正式に発表すると、今度は立て続けに「本公演は完売しました!!」というお知らせが。
ま・じ・か・・・。
驚いたことがいくつもある。
緊急事態宣言のさ中での開催決定はまあいいとして、このたった一公演のために、ステファン・グールド、トマシュ・コニェチュニーといった世界的なワーグナー歌手が来日するのだ。当然ながら一定期間の隔離措置を受け入れて。
たった一公演だけのためにだぞ!?
さらに驚いたのは、なんとゲストとしてバイロイト総監督のカタリーナ・ワーグナー氏も来日するというのだ!! 名誉監督として!
なんじゃい、その名誉監督っつうのは?
ただのコンサートだろ? いったい何を監督するんじゃい? 舞台演出するわけじゃあるまいし。
呼ぶ方も呼ぶ方だが、来る方も来る方、だよな。
だって、彼女だって当然一定期間の隔離措置を受け入れるわけでしょう。
ただ単にゲストとして招かれて一回のみのコンサートを聴くだけのために、だぜ!?
ヒマなのか!?
ヒマじゃないだろ!?
今年のバイロイト音楽祭、開催予定であり、今まさに着々と準備中のところでしょう?
おいおい、いいのかよ。
「ちょっくら呼ばれたんで、コンサート聴きに行ってきまーす。場所は、コロナ蔓延で緊急事態宣言真っ最中のトーキョーでーす。20日くらい留守しまーす。」てなもんだろ!?
(ドイツ帰国後、日本と同様に隔離待機が必要なら、実質1か月くらいバイロイトを留守することになるよね??)
ま、色々とビックリこいたが、とにかく開催するというのなら、飯守先生の傘寿記念、「おめでとうございます」と申し上げておきましょう。
たった一公演のために上記の出演歌手やゲストたちが集結したのも、ひとえに飯守先生の偉大なる功績の賜物でありましょう。
昨年末に病気で入院され、復帰を果たしたものの大事を取って新国立劇場の「ワルキューレ」公演の指揮を辞退され、ファンを心配させたが、こうして記念公演を振ることが出来るのなら、とにかくなによりというものだ。
私は残念ながら行かない。
もともと16日は、別府に行く予定だったからね。
それに、豪華な歌手たちがまさか本当に来日するとは思えなかったしな。
今となっては売切れで行くことが叶わず、少々残念だが、まあとにかくこれからも健康第一でどうぞ御活躍くださいませ、飯守先生。