クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2020-01-01から1年間の記事一覧

初ヨーロッパへの道2

悩ましい問題、それは、旅行の時期と飛行機代のことだった。海外旅行に行くとしたら、そのために取れるまとまった休みは、会社で定められた夏季休暇期間中しかない。いわゆるお盆を含んだ約1週間(土曜日から次の次の日曜日までの9日間)で、そこは人々が…

初ヨーロッパへの道1

今から遙か昔、30年以上も前のこと。社会人一年生の私は、新卒社員の誰もが経験する駆け出しの壁にぶち当たり、悪戦苦闘で悶々としていた。 くそー、仕事がうまく行かない・・・。思うように結果が出ない・・・。 ルーキーが直面するこうした悩みは、精神…

過去の旅行記シリーズ第2弾

おかげさまで、2004年ポルトガル旅行記を書き終えることが出来たが、間髪を入れず、第2弾、別の旅行記に移ろうと思う。 次は、更に思い切って過去に遡り、私の初ヨーロッパ旅行にスポットライトを当てたいと思う。1988年、就職して2年目の夏のヴァ…

2004/7/1 準決勝

2004年7月1日 準決勝第2試合 ドラゴン・スタジアム(ポルト) チェコ 対 ギリシャ 0-1 再びポルトガルに、そしてポルトに戻ってきた。いよいよ準決勝。この試合を観戦したら、今回の旅行はおしまい。ここにクライマックスを迎える、というわけだ。…

2004/6/30 ブリュッセル タンホイザー

2004年6月30日 ベルギー王立モネ劇場ワーグナー タンホイザー指揮 大野和士演出 ヤン・ファーブルルイス・ジェンティーレ(タンホイザー)、カタリーナ・ダライマン(エリーザベト)、ロマン・トレケル(ヴォルフラム)、ナターシャ・プチンスキー(…

2004/6/29 パリ2 カプリッチョ

2004年6月29日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮劇場R・シュトラウス カプリッチョ指揮 ギュンター・ノイホルト演出 ロバート・カーセンルネ・フレミング(マドレーヌ伯爵令嬢)、ディートリッヒ・ヘンシェル(伯爵)、ライナー・トロスト(フラマン)、ジ…

2004/6/28 パリ1 オテロ

準々決勝が終了した。準決勝の対戦カードは、「ポルトガル対オランダ」 「ギリシャ対チェコ」と決まった。試合は、ここでしばしの間おやすみ。次の準決勝観戦日まで、中3日空く。その間をどう過ごすか、旅行の計画段階で、思案のしどころだった。 ポルトガ…

2004/6/27 準々決勝3

2004年6月27日 準々決勝第4試合 ドラゴン・スタジアム(ポルト) チェコ 対 デンマーク 3-0 この大会で、一人のゴールデン・ボーイが誕生した。チェコのFW、リヴァプール所属のミラン・バロシュである。記憶は若干定かではないが、おそらくこの…

2004/6/27 ポルト

準々決勝第4試合を観戦するため、リスボンからポルトに移動した。 「ここがポルトか・・・。」 正直、ポルトという都市がどこにあるのか、どんな都市なのか、ポルトガルの中でどういう位置付けの都市なのか、それまでよく知らなかった。ただし、「ポルト」…

2004/6/26 リスボン3

リスボン三日目。この日、ユーロ大会は、ファロという都市で準々決勝第三試合「スウェーデン対オランダ」が組まれていたが、私の観戦予定は無し。よって、丸一日観光に専念。 マルケス・デ・フロンティラ宮殿。 ポルトガルは、絵タイル装飾が有名で、写真に…

2004/6/25 準々決勝2

2004年6月25日 準々決勝第2試合 ジョゼ・アルヴァラーデ・スタジアム(リスボン) フランス 対 ギリシャ 0-1 まさかギリシャがベスト8までたどり着くとは予想しなかった。開幕戦でいきなり地元のポルトガルを破ったのは、上出来だ。続くスペイン…

2004/6/25 リスボン2

リスボン滞在二日目。さあ、市内観光を本格的に始めよう。 リスボンは丘が多い街だ。で、観光名所も、あるいは市内を望む絶好の眺望スポットも、多くが丘の上にある。徒歩だとキツイ。そうした時、バスやケーブルカーが威力を発揮し、観光客の足を助けてくれ…

2004/6/24 準々決勝1

2004年6月24日 準々決勝第1試合 ルス・スタジアム(リスボン) ポルトガル 対 イングランド 2-2(延長含む) PK戦 6-5 大挙して集まり、市街の広場を占拠していたイングランドサポーターだったが、さすがに開催国相手では多数派としての主導…

2004/6/24 リスボン1

ポルトガルを訪れて、いきなり驚いた。リスボン市内の地下鉄で、日本のSuicaやPasmoのような交通ICカードが導入されていたのだ。 2004年当時、日本では既にJR東日本がSuicaを導入していたが、それでも関東圏の私鉄では、磁気カードが主流。(パスネッ…

ポルトガルへの道(in 2004)

「1998年フランス大会」、そしてその次の「2002年日本・韓国共催大会」。サッカー・ワールドカップ観戦を二大会連続で果たし、各試合会場を駆け巡ったのは、サッカーファンの自分にとって大きな出来事だった。 「だったら、次はユーロだろ! 行くし…

過去の旅行記シリーズ

残念なことだが、この情勢下では、ブログのネタがない。何かを書こうと思って音楽関連のネタを探すと、そこにあるのは「◯◯公演中止」とか「◯◯音楽祭中止」とかばかり。テレビを付けてもニュースを見ても暗い話題ばかり。 何か明るい話題を提供できないかと考…

最近のこと

外出自粛、自宅内に留まることを求められている今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私はというと、前回「音楽のない時間を過ごす」というタイトルで、あえて自宅で音楽をほとんど聴いていない生活を送っているという記事を書いたが、さすがにず…

音楽のない時間を過ごす

2月末以降、予定していたコンサートが次々と中止となり、4月末までのスケジュールがほぼ空となった。そしてゴールデン・ウィークの旅行も中止となった。また、例年ならこの時期は、年度末ということで、仕事の一区切りだったり、人事異動に決まった人を誘…

ゴールデン・ウィークのアメリカ旅行は・・

当然のことながら、中止した。この状況で行けるはずがないのは、言わずもがな。今や全米の感染者数は二万人越え。国家非常事態宣言が出され、日本政府も渡航自粛要請レベル2に引き上げた。 私が「ゴールデン・ウィーク、厳しいかもな」という気配と不安を感…

2020/3/19 アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタル

2020年3月19日 アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタル 東京オペラシティホールシューマン 精霊の主題による変奏曲ブラームス ピアノのための6つの小品、4つの小品、3つの間奏曲モーツァルト ロンド イ短調バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻よ…

ティーレマン&ウィーン国立歌劇場の「マイスタージンガー」

ご承知のとおり、政府のイベント等の自粛要請によって、鑑賞を予定していたコンサートが次々と中止になった。 今、ヒマである。 ということで、ウィーン国立歌劇場「ニュルンベルクのマイスタージンガー」公演の収録映像を観た。2008年のライブ。指揮は…

新型コロナウィルスの影響4

イタリアにおける国内移動制限や店舗、劇場、博物館等の封鎖措置。アメリカにおける欧州からの大幅な渡航制限措置、NBAの公式試合中断、MLBの開幕延期、ニューヨーク・フィルやMET、カーネギーホール、ブロードウェイ劇場の公演中止。カナダにおけ…

新型コロナウィルスの影響3

新型肺炎コロナウィルスの影響拡大は、留まるところを知らない。もう、自分が予定していた国内コンサートのキャンセルどころではなくなってきた。いよいよ、次の旅行計画にも黄色信号が点滅しようとしているのだ。 私の次の旅行予定は、ゴールデンウィークの…

新型コロナウィルスの影響2

恐れていたことが現実になった・・。「多数の人が集まる大規模イベントや集会について、2週間程度、延期や規模縮小等の対応を要請する。」この政府からの発表によって、日本国内は一気に自粛モードへと突入した。 発表は「一切のイベントを中止せよ」とはな…

2020/2/24 アンネ・ゾフィー・ムター リサイタル

2020年2月24日 アンネ・ゾフィー・ムター ヴァイオリン・リサイタル サントリーホールアンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ランバート・オルキス(ピアノ)ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第4番、第5番「春」、第9番「クロイツェル」 …

アンネ・ゾフィー・ムター

アンネ・ゾフィー・ムターが来日中だ。私も明日、リサイタルに行く予定である。いいタイミングなので、彼女の思い出について書いてみたい。 私はムターと同世代だ。自分の人生におけるクラシック音楽の愛好歴と、彼女の世界的活躍歴は、ほぼ重なる。だから、…

2020/2/9 ヴォツェック

2020年2月9日 チューリッヒ歌劇場ベルク ヴォツェック指揮 ハルトムート・ヘンヒェン演出 アンドレアス・ホモキクリスティアン・ゲアハーヘル(ヴォツェック)、ダニエル・ブレンナ(鼓手長)、イアイン・ミルネ(大尉)、イェンス・ラルセン(医者)…

2020/2/9 フィデリオ

2020年2月9日 チューリッヒ歌劇場ベートーヴェン フィデリオ指揮 マルクス・ポシュナー演出 アンドレアス・ホモキオリヴァー・ヴィドマー(ドン・フェルナンド)、ヴォルフガング・コッホ(ドン・ピツァロ)、アンドレアス・シャーガー(フロレスタン…

ミレッラ・フレーニ

旅行中、いくつか訃報が入ってきた。ネッロ・サンティ、ミレッラ・フレーニ。クラシック関連じゃないけど野村克也さんも・・。サンティはチューリッヒで亡くなったそうだ。ここの歌劇場との繋がりは深い。劇場チケットオフィスの窓口に、写真と共に彼の訃報…

2020/2/10 魔の試練 その2

続き。 足止めを食らったスイス・バーゼル駅で、必死に考えを巡らした結果、まず決めたこと。それは、ドレスデン行きを取り止めることだった。 帰国のフライトは、ドレスデンからフランクフルト経由の羽田行きとなっている。なので、本来なら、オペラが観ら…