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2004/6/24 準々決勝1

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2004年6月24日  準々決勝第1試合  ルス・スタジアム(リスボン) 
ポルトガル 対 イングランド
     2-2(延長含む)
 PK戦 6-5

大挙して集まり、市街の広場を占拠していたイングランドサポーターだったが、さすがに開催国相手では多数派としての主導権を握ることは出来ず、人数的に分が悪い。
スタジアム内は完全アウェイ。ほんの一角にひしめくイングランドサポ陣営を除き、全方位をポルトガル人が埋め尽くした。
代表のレプリカユニフォームを身にまとう人、国旗のカラーを顔にペインティングする人・・。それらの人々が一致団結し、圧倒的な声援で選手の背中を押し、鼓舞する。その迫力は、圧巻の一言で、思わず背筋がゾクゾク。
もし「大会」というフェスティバルで、熱狂を肌で感じたいのなら、開催国チームの試合を観るのが一番。
ただし、チケットを入手できれば、の話だが・・・。

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スタジアム内にこだまする数万人の一斉の掛け声「プー・トゥー・ガゥ!!」
最初は何を叫んでいるのか聞き取れず、理解できなかった。やがて、ようやく「Por・tu・gal」、つまり「ポルトガル!!」と叫んでいるのだと分かった。
そうか、日本語ではポルトガルだが、現地語の発音では「プートゥガウ」なのか・・・。
面白い発見だった。

試合は白熱した。初日からいきなり壮絶度MAX。
開始早々、イングランドがオーエンのゴールで先制。その後、大声援に後押しされてポルトガルが追いつき、追い越し、しかしまた追いつかれ、ついに生き残るか死ぬかを賭けたPK戦へ。
劇的な幕切れ、勝者と敗者の明暗。大声援を背に受けた開催国が勝利を掴んだその瞬間、スタジアムは揺れ、興奮は絶頂へと達した。私は、熱狂の渦巻の中で、ただただ呆気にとられていた。

きっと夢心地で帰路についたと思う。スタジアムからどうやって市内のホテルに戻ったのか、記憶が定かではない。
それでも思い出せることがある。深夜になっても街中で勝利の美酒に酔った人々の喧騒が続き、うるさくてなかなか寝られなかったこと・・。