クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

最近のこと

外出自粛、自宅内に留まることを求められている今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私はというと、前回「音楽のない時間を過ごす」というタイトルで、あえて自宅で音楽をほとんど聴いていない生活を送っているという記事を書いたが、さすがにずっとは続かなかった。やっぱ無理。
自分にとって音楽は日常にあるものだし、音楽無しでは、期せずして与えられてしまった存分な時間を持て余してしまう。

ということで、録り貯めていた物や、You Tubeで見つけたオペラのライブをいくつか観てしまった。
バーデン・バーデン祝祭劇場の「エレクトラ」(C・ティーレマン指揮)、トリノ王立劇場の「トゥーランドット」(G・ノセダ指揮)、エクサン・プロヴァンス音楽祭の「炎の天使」(大野和士指揮)と「ナクソス島のアリアドネ」(M・アルブレヒト指揮)、ザルツブルク音楽祭の「魔笛」(C・カリディス指揮)などなど。

一方で、メトやウィーン国立歌劇場ベルリン・フィルなどが、こんな時期だからということで収録映像のストリーミング中継を実施しているが、これらはほとんど観ていない。
なぜかというと、ネットが自室のAV環境に繋がっていないから。
PCやタブレットの小モニター・貧弱スピーカーでは、まったく視聴したい気にならないのである。
You Tubeなら、チューナーに内蔵アプリがあるので、大画面TVと接続オーディオの環境で観ることができる。)

さて、次の旅行(ゴールデン・ウィークのアメリカ)を中止したことは、既にこのブログで報告した。
実は7月に「その次」というのが控えているのだが、まだ飛行機やホテルのキャンセルはしていないものの、自分的には完全に諦めモードに入っている。予定している公演が中止になるかどうかに関わらず、近いうちに旅行を取りやめる決断を下すことは間違いないだろう。

バイロイト音楽祭の中止のニュースは、夏のヴァカンスに淡い期待を寄せていた人たちにとって、かなり決定的な打撃になったと思う。
もう一つの雄、ザルツブルク音楽祭からはまだ何の発表もない。同じ国で同じ時期に開催するブレゲンツ音楽祭は「開催を目指す」としているらしく、ザルツブルクとて気持ちは同じだろう。

だが、こうした国際フェスティバルは、それを目指して全世界から観光客がどっと押し寄せる。完全に収束しない限り、ウィルスは持ち込まれるだろうし、それがやがて拡散していくのは目に見えている。やっぱり無理だと思うし、仮に決行したとしても、とてもじゃないが行けないだろう。

この時期、欧米の各劇場では、秋以降、2020-21新シーズンの演目ラインナップが続々と発表されている。いつもなら、これらをすかさずチェックし、今後の旅行計画に着手するのだが、この状況では悲しいことにまったくそんな気にならない。

国内公演も中止が相次ぎ、海外旅行もしばらくは自重ということなら、私の散財は大幅に抑制される。きっとお金は貯まるはず。
ということで、今年は我慢の年であると同時に、将来に備え、貯蓄を励行する絶好の機会と位置づけしましょうかねえ。