準々決勝第4試合を観戦するため、リスボンからポルトに移動した。
「ここがポルトか・・・。」
正直、ポルトという都市がどこにあるのか、どんな都市なのか、ポルトガルの中でどういう位置付けの都市なのか、それまでよく知らなかった。
ただし、「ポルト」という名前だけは、はっきりと私の脳に刻まれていた。
このユーロ2004大会のほんのわずか1か月前、この名が世界に轟いたのだ。
欧州の名門クラブチームがしのぎを削るUEFAチャンピオンズリーグ。
03-04シーズン、この権威ある大会を見事に制した栄光のチーム、それが「FCポルト」だった。
(ちなみに「ミラクル・ポルト」と称されたこの優勝チームを率いていた監督、その男こそ、あの「ジョゼ・モウリーニョ」である。彼は、ここポルトから、「スペシャル・ワン」としての道を歩んでいく。)
旅立ち前、サッカー好きの職場の同僚から頼まれていた。
「ぜひ、FCポルトのレプリカユニフォームを買ってきてほしい。」
バルサでもマドリーでもマンチェスターUtdでもなく、「ポルトのユニがほしい」というニワカファンが現れるくらい、チャンピオンズリーグ覇者のネームバリューはデカい。
ということで、ポルトに到着後、真っ先に訪れたのはFCポルトのオフィシャル・ファンショップ。自らの観光よりも同僚からの頼まれ事の方を優先する、律儀で心優しいオレである・・。
ミッションを済ませ、ようやく観光で街に繰り出す。
素敵な街、見事な景観。
そして中心部の繁華街には、ほらほら、いるいる、本日の試合のためにやってきたサポ連中が。
毎度の光景だが、これを見ると、自分もワクワクして嬉しくなる。