クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2004/7/1 準決勝

2004年7月1日  準決勝第2試合  ドラゴン・スタジアム(ポルト) 
チェコ 対 ギリシャ
   0-1

 

再びポルトガルに、そしてポルトに戻ってきた。
いよいよ準決勝。この試合を観戦したら、今回の旅行はおしまい。ここにクライマックスを迎える、というわけだ。

まさかギリシャがこのステージまでやってくるとは思わなかった。すごいとしか言いようがない。素直に称賛しよう。

だが、わりい、ここまでだ、ギリシャ
対戦相手のチェコは、大会前から「優勝候補の一角」と囁かれ、そのとおりここまで堂々たる4連勝で勝ち上がってきた。決勝進出の資格は、申し訳ないけどチェコにあり、だろう。

というわけで、準決勝観戦にあたっての私の気持ちは、まさに前の一戦「フランス対ギリシャ」の時とまったく一緒。同じセリフを吐く。
ギリシャはここまで本当によくやった、どうか胸を張って帰国してくれ。」

0-0のジリジリとした膠着状態が続いた時、なんだかフランス戦のような嫌な予感がした。
チェコの司令塔ネドベドが怪我で途中退場した時、更に嫌な予感がした。
そして、その嫌な予感は的中した・・。

延長に突入し、前半のアディショナルタイムに、ギリシャに得点が生まれた。
誰もが見覚えのあるイタリア人主審コッリーナさんが前半終了のホイッスルを鳴らした時、ギリシャ歓喜に包まれ、ここに決勝進出チームが決まった。
シルバーゴール
延長前半に決勝点が入って終了した時、後半は行われず勝者が決まる。
この摩訶不思議なルールが、今大会で初めて適用された瞬間だった。

「ああ終わった、か・・」
私のフェスタも、これをもって幕が下りた。

試合の結果は、確かに期待していた物とは違っていたかもしれない。
だが、こういう時、監督もやっている選手たちも、概してこんなセリフを吐く。
「これがサッカーというものだ。」

それならそれでいいだろう。ただの観戦者である私は自問自答する。
ポルトガルにやってきて、サッカーの祭典を楽しんだか?」
答えはイエス。それで十分だ。

ポルトガルは美しくていい国だった。また来たい。
そうだ、是非、また来よう。次回は、もちろんオペラ鑑賞だ。世界的な知名度はそれほど高くないかもしれないが、リスボンにも立派な国立の歌劇場がある。


あれから16年経ったが、残念ながら現在まで、未だその機会が訪れていない・・・。