2010-01-01から1年間の記事一覧
私がこのオペラに開眼したのは、18年前のサヴァリッシュ率いるバイエルン州立歌劇場の来日公演がきっかけだ。この公演は愛知県芸術劇場のこけら落とし、プレミエ開幕がミュンヘンではなく日本だったこと、歌舞伎役者市川猿之助による演出、などでなにかと…
2010年6月2日 フィルハーモニア管弦楽団 サントリーホール 指揮 エサ・ペッカ・サロネン ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン) サロネン へリックス チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 シベリウス 交響曲第2番 それにしてもヒラリー・ハーンは完ぺき…
2010年5月30日 ウィーン交響楽団 サントリーホール 指揮 ファビオ・ルイージ 五嶋龍(ヴァイオリン) ブラームス 大学祝典序曲 ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ベートーヴェン 交響曲第7番 れっきとした海外オーケストラの来日公演である。だが、ひ…
23日に引き続き、二度目の鑑賞。前回と同様、結局やっぱり最後は‘溶けたアイスクリーム’になっちゃったのだが、今回はもう少しまじめにレポ書きます(笑)。 音楽の勝利。これに尽きる。 一言で言うとそういうことだが、二つの意味がある。まず一つは歌手…
2010年5月26日 東京都交響楽団 定期演奏会 東京文化会館 指揮 小泉和裕 ジェニファー・ギルバート(ヴァイオリン) ベルリオーズ 海賊序曲 グラズノフ ヴァイオリン協奏曲 ニールセン 交響曲第4番 不滅 かなり以前の話であるが、あるクラシック好き…
2010年5月23日 新国立劇場 R・シュトラウス 影のない女 指揮 エーリッヒ・ヴェヒター 演出 ドニ・クリエフ ミヒャエル・バーバ(皇帝)、エミリー・マギー(皇后)、ジェーン・ヘンシェル(乳母)、ラルフ・ルーカス(バラック)、ステファニー・フ…
2010年5月21日 読売日本交響楽団 名曲シリーズ 東京芸術劇場 指揮 ユーリ・テミルカーノフ プロコフィエフ 交響曲第5番 エルガー エニグマ変奏曲 日本のコンサートでは、曜日と会場は重要である。「土日」であることと「サントリーホール」であるこ…
2010年5月20日 東京都交響楽団 定期演奏会 サントリーホール 指揮 大野和士 中村功(パーカッション) シューマン マンフレッド序曲 細川俊夫 打楽器とオーケストラのための協奏曲「旅人」 チャイコフスキー 交響曲マンフレッド 絶妙、実に面白い選曲…
目覚まし時計はオペラに間に合うために十分な余裕を持って起こしてくれたのだが、‘案の定’気分が悪かった(笑)。調子づいて昼間からビールをがぶがぶ飲んだ自分がバカだった。 早めに出発し、ホテルにほど近いパリ北東部のサン・マルタン運河沿いを散歩す…
モンペリエから空路でパリに戻ったら、そこは今にも降り出しそうなどんより曇り空で、気温もグッと下がっていた。寒い。おそらく10度前後と思われる。 今回サッカーで夜間の野外観戦があったため、薄手のコートとカーディガンを持っていき、幸いにもこれが…
=モンペリエ= 昨シーズンは2部で、今季に1部昇格。普通、昇格チームは下位をさまようのが常。ところがなんと、モンペリエは序盤からずっと上位に留まり、首位を虎視眈々と狙って関係者、ファンを驚かせた。さすがに終盤きつくなってきたが、観戦日時点で…
2010年5月2日 モンペリエ国立歌劇場 (ル・コラム・ベルリオーズ歌劇場) 指揮 パトリック・ダヴァン 演出 ジャン・ルイ・グリンダ (ベルギー・リエージュ王立歌劇場からの貸出プロダクション) コンスタンチン・ゴルニー(メフィストフェレ)、グス…
2010年5月11日 読売日本交響楽団 定期演奏会 サントリーホール 指揮 ユーリ・テミルカーノフ ショスタコーヴィチ 交響曲第7番 レニングラード 2003年10月のサンクトペテルブルグフィル来日公演によるタコ7番はすんげえ名演だった。音の大きさ…
南仏モンペリエ。陽光まぶしく、南風が心地よい。 石畳が残る旧市街は十分に徒歩で回ることが出来、一角には凱旋門やローマ時代の水道橋跡などがあって歴史を感じさせる。しかも緑が多く、本当に美しい街。持参したガイドブックに「観光というより、住んで…
5月1日メーデー。祝日。ほとんどの商店がおやすみ。美術館博物館などもおやすみ。あらかじめ分かっていたので、戸惑いはない。のんびり町歩きをして過ごそうと決めていた。幸い、歴史的な建造物である教会・聖堂は開いている。 旧市街には中世の木造風家…
2010年4月30日 レンヌ歌劇場 モーツァルト ルーチョ・シッラ 新演出 指揮 クロード・シュニッツラー 演出 エマニュエル・バステ ティベリウス・シーム(ルーチョ・シッラ)、ジェラルディーヌ・カージー(ジューニア)、クリスティーナ・ハンマースト…
やってきました、モン・サン・ミッシェルでございます。ガイドブックや旅行パンフレットの表紙を飾る定番、フランスきっての景勝地でございます。わたくしも初めて行ってまいりました。旅行初日からいきなりココでございます。 4月29日午後、成田を定刻に…
本日から一週間フランスに行ってきます。 アイスランドの噴火事件で、本当に行けるのかやきもきしましたが、とりあえず出発はできそう。後は、「行ったはいいが帰ってこられない」ってことのないように祈ります。 今回は、観光で初めてモン・サン・ミッシェ…
2010年4月27日 フィラデルフィア管弦楽団 サントリーホール 指揮 シャルル・デュトワ ストラヴィンスキー 火の鳥全曲、春の祭典 総じて「テクニックがあって音量も大きく華麗なサウンド」が特色のアメリカのオケの中でも、このフィラ管は屈指。その輝…
2010年4月25日 新国立劇場 ドニゼッティ 愛の妙薬 指揮 パオロ・オルミ 演出 チェーザレ・リエヴィ ジョセフ・カレヤ(ネモリーノ)、タチアナ・リスニッチ(アディーナ)、与那城敬(ベルコーレ)、ブルーノ・デ・シモーネ(ドゥルカマーラ) 他 一…
R・シュトラウス ばらの騎士 収録:2009年1月31日 バーデン・バーデン祝祭劇場 指揮 クリスティアン・ティーレマン 管弦楽 ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団 ルネ・フレミング(元帥夫人)、ソフィー・コッシュ(オクタヴィアン)、ディアナ・ダ…
2010年4月18日 アンネ・ゾフィー・ムター ヴァイオリンリサイタル 神奈川県立音楽堂 アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ランベルト・オルキス(ピアノ) ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第2番、第1番「雨の歌」、第3番 SMの倒錯世界に…
まさに、文字通りの暗雲が立ち昇っている。アイスランドの火山から噴き出た火山灰がもたらしている欧州の空の大混乱・・・。主要な空港が軒並み完全閉鎖されているとのことだ。 一つの火山の噴火が欧州全土を揺るがすだなんて・・・信じられません。自然の力…
突然、今度の土曜日の休日出勤が決まった。で、その代休を取れ、だとさ。それで急遽本日休みとなった。突然「休め」と言われても困る。休んでも、何にも予定していなかったからすることがない。 で、考えた結果、映画見に行った。一人で。話題のアバター。普…
2010年4月10日 東京・春・音楽祭 東京文化会館 指揮 リッカルド・ムーティ 管弦楽団 東京春祭特別オーケストラ 合唱 東京オペラシンガーズ デジレ・ランカトーレ(ソプラノ)、マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(カウンターテナー)、リュドヴィク…
「ワーグナーの奥座敷」 「ワグネリアンの最終到達地点」 一般的に、パルジファルはワーグナーの魅惑に満ちた作品群の中ではかなり敷居が高いとされる。 キリスト教に馴染みが薄い日本人にとって、キリスト受難、聖杯・聖槍伝説が根幹となっているこの作品が…
2010年4月4日 東京・春・音楽祭 ワーグナーシリーズ 東京文化会館 ワーグナー 舞台神聖祝典劇 パルジファル(演奏会形式上演) 指揮 ウルフ・シルマー 管弦楽 NHK交響楽団 合唱 東京オペラシンガース ブルクハルト・フリッツ(パルジファル)、ミヒ…
2010年3月31日 東京都交響楽団 サントリーホール 指揮 エリアフ・インバル イリス・フェルミリオン(メゾソプラノ) 晋友会合唱団、NHK東京児童合唱団 マーラー 交響曲第3番 年度末のこんな日にコンサートを入れた自分がバカだったわけであるが・…
2010年3月29日 ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団 サントリーホール 指揮 クリスティアン・ティーレマン ワディム・レーピン(ヴァイオリン) ワーグナー タンホイザー序曲 ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ベートーヴェン 交響曲第5番 運命 「運命…
2010年3月28日 ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団 横浜みなとみらいホール 指揮 クリスティアン・ティーレマン ブルックナー 交響曲第8番(ハース版) これ以上ない濃密な時間だった。 「誇張がかった豪壮なブルックナーになるのでは?」と事前に…