2010/3/31 都響

２０１０年３月３１日　　東京都交響楽団　　サントリーホール
指揮　　エリアフ・インバル
イリス・フェルミリオン（メゾソプラノ）
晋友会合唱団、ＮＨＫ東京児童合唱団
マーラー　　交響曲第３番

 

年度末のこんな日にコンサートを入れた自分がバカだったわけであるが・・・。
やはり、と言うか、開演時間に間に合わなかった。

 

　コンサートで遅刻し、１曲目を逃した経験は何度となくある。だが、今回のようにメインプログラムオンリーの大曲で遅刻し、曲の一部を逃すのは本当に腹立たしい。いらいらしながらコンサート会場に向かい、第１楽章を聞き逃して悔しさをにじませながら着席して、どうやって感動の余韻に浸ることができようか・・・

 

　と思っていたのだが、やっぱりそこは偉大なマーラーの作品。さらに眼前にはステージ一杯に陣取るオーケストラと、これを統率するインバル。あっという間に夢の時間に引き込まれる。

 

　いつものとおり、インバルの指揮は自信たっぷりで揺るぎない。確固たるマーラー。最終楽章のアダージョの美しさ。目眩く音絵巻のうねり。まさにインバルの真骨頂。

 

 

　３月は本当に仕事が忙しかった。行けなかったコンサートもあったし。でも気持ちを切り替え、また４月から頑張ろうという気持ちになった。　

 

　音楽はかようにも心を落ち着かせ、精神を癒し、新たな気分をもたらしてくれる。私はマーラーに、インバルと都響に、そして音楽に救われました。