モンペリエから空路でパリに戻ったら、そこは今にも降り出しそうなどんより曇り空で、気温もグッと下がっていた。寒い。おそらく10度前後と思われる。
今回サッカーで夜間の野外観戦があったため、薄手のコートとカーディガンを持っていき、幸いにもこれがここで役に立った。
それにしても欧州の天気は油断がならない。特に春と秋。暖かいと思ったら急に寒くなるし、その逆もあり。そういえばその昔、10月にドイツに行ったとき、ずっと暖かかったのに、突然冬将軍がやってきて、耐えられなくなり、思わずコートを買ってしまったことがあったっけ。
さて、と。食事についてである。
今回の旅行、ここまでずっとフランス料理を食べてきたが(※日本ではフランス料理=高級というイメージが定着しているが、ここではどんな物を食べても、例えそこらへんにある中級庶民レストランであっても、フランスである以上全て“フランス料理”である)、何を隠そう、飽きが来ていた。
こんな時のために、食欲回復増大のために、私はここパリに‘とっておきの隠し球’を用意してある。
行きつけの店があるのだ。中華料理店である。
しかもただの中華料理店ではない。バイキングがメインのお店である。バラエティ豊かな中華料理を食べ放題。チャーハンも焼きそばもスープもデザートも食べ放題。これで約12ユーロ(約1,500円)。
ここに来ると本当にホッとする。バイキングだから、食べたい物を好きなだけ食べられる。
さらにうれしいのは飲み物。メニューに書いてある品をオーダーするのではなく、備え付けの冷蔵庫に入っている缶ジュース、缶ビールを勝手に取り出して会計することが出来る。上記のバイキングとは別料金で、飲み放題ではないのだが、所詮セルフサービスだから安くてお手軽だ。
本当はパリに着いて観光をしようと思ったが、天気もあまり良くないし、寒いし、とりあえずお昼を食べなければいけない、だけどフランス料理はそろそろ勘弁、ということで、ここの店にやってきた。
食った。死ぬほど食った。
もちろん飲んだ。思い切り飲んだ。缶ビール500ml×3本も飲んだ。
腹一杯で大満足して店を出たら、ふらふらだった。そしたらもう観光なんてどうでもよくなってしまった(笑)。
っていうか、夜にはオペラが控えているのに、この状態はやばかった。
午後2時半にホテルに戻ると、ベッドに直行。目覚まし時計さん、オペラがあるのでちゃんと起こしてくださいね。じゃ、おやすみなさ~い。