指揮 ウルフ・シルマー
合唱 東京オペラシンガース
いや~驚いた。
もちろん指揮者を含め、主要キャストについてドイツをはじめとして欧州から一流歌手を招いたのは大きい。オペラの場合、何だかんだ言っても歌手が重要なので、これが成功の最大の要因と言っていいだろう。
B・フリッツ、M・シュスター、P・ローゼ、F・グルントヘーバーの各氏はいずれも本場の一流歌劇場でそれぞれの役を歌い、高い評価を得ている第一人者たちだ。
B・フリッツ、M・シュスター、P・ローゼ、F・グルントヘーバーの各氏はいずれも本場の一流歌劇場でそれぞれの役を歌い、高い評価を得ている第一人者たちだ。
なかなか日本ではパルジファルを観ることは叶わないので、私もこれまで何度となく渡欧して鑑賞しているが、いたるところで上記の歌手に巡り会っている。つまり、それだけ引っ張りだこでパルジファル上演に欠かすことの出来ない歌手だということだ。
特にM・シュスター!!彼女を初めて聴いて驚いた人は多いと思う。
もし日本で「最高のクンドリーは?」というアンケートを取ったら、おそらく第一位はきっとワルトラウト・マイヤーになると思うが、私だったら間違いなくシュスターに一票だ。
もし日本で「最高のクンドリーは?」というアンケートを取ったら、おそらく第一位はきっとワルトラウト・マイヤーになると思うが、私だったら間違いなくシュスターに一票だ。
私は彼女が歌うクンドリーを聴くのはこれで4度目になる。私にとって「クンドリー」イコール「シュスター」なのだ。この日も抜群の存在感で、本当に素晴らしかった。特段の美人というわけではないのだが、多彩な表情を持っていて、女優っぽい。クンドリーのような、表と裏、光と影があって捉えどころが難しい役にうってつけだろう。コンサート形式上演ということで、演技が控え目だったのは残念だった。
(そういえば、ほとんど全ての歌手が譜面台を前にして楽譜を見ながら歌っていたが、既に十分すぎるほどの経験があるわけだし、楽譜無しでも当然OKなはず。そうすれば型にはめられた身振りがもう少し解放されると思ったのだが・・・。)
N響ときどき「やるときゃやる」。
もっとも弾き方吹き方は相変わらずふんぞり返っていたが(笑)。