クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2010/3/29 ミュンヘンフィル2

2010年3月29日  ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団  サントリーホール
指揮 クリスティアンティーレマン
ワディム・レーピン(ヴァイオリン)
ワーグナー  タンホイザー序曲
ブラームス  ヴァイオリン協奏曲
ベートーヴェン  交響曲第5番 運命
 

  「運命」が素晴らしかった。
 曲のタイトルのイメージで、どうしても峻厳さを追い求めがちだが、ティーレマンの運命は実に生き生きとして、人生の喜びが感じられた。
 ‘ティーレマン節’と言われる、テンポの揺れやタメはふんだんに盛り込まれている。これに違和感を憶える人もいるかもしれない。だが、人間は伸びをすることもあれば、横を向くこともあるし、走ることだってある。ティーレマンの音楽づくりは、まさに人間の営みそのものなのだ。
 
 レーピンのコンチェルトも見事だった。レーピンは、以前は壮絶な技巧で唸らせていたが、最近はすっかり熟練マイスターになってしまった感じだ。今回も大人の味わいを聴かせてくれた。
 
 
 トーキョーリングに続いてミュンヘンフィルのコンサートの連ちゃんと、本当に幸せな三日間でございました。