クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2010/5/2 モンペリエ歌劇場

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2010年5月2日 モンペリエ国立歌劇場  (ル・コラム・ベルリオーズ歌劇場)
指揮  パトリック・ダヴァン
演出  ジャン・ルイ・グリンダ
(ベルギー・リエージュ王立歌劇場からの貸出プロダクション)
コンスタンチン・ゴルニー(メフィストフェレ)、グスタヴォ・ポルタ(ファウスト)、タケシャ・メシェ・キツァール(マルゲリータ)、クリスティーヌ・ソロッセ(マルタ)  他
 
 
 「モンペリエに行きたかった」というより、「このオペラをやっていたからモンペリエに行った」というのが正しい。
 A・ボーイト作曲のオペラ、メフィストフェレ。ようやく見ることが出来た。
 
 見たい見たいと思っていて、機会が得られなかった。
 2007年7月、サヴォンリンナ音楽祭に行くと、翌年のプログラムが発表されていて、メフィストフェレが予定されていた。マジに翌年も行きたい衝動に駆られた。
 2008年5月、今度はベルギー・リエージュ歌劇場に行くと、翌シーズンのプログラムラインナップが発表されていて、やっぱりメフィストフェレが入っていた。ここでも地団駄を踏んだ。
 
 今回のモンペリエのプロダクションは、なんと、そのリエージュ歌劇場からの貸出プロダクションである。機会というのは、思わぬところで巡ってくるものなのですねえ。
 
 さらに。
 このオペラの上演成功可否の鍵を握ると言われるほど重要な合唱に、同歌劇場合唱団が賛助出演していた。厚みを増した合唱の迫力は本当に見事で、ゾクゾクした。
 
 歌手では、主役メフィストフェレを歌ったコンスタンチン・ゴルニーが歌唱力だけでなく、存在感、表現力いずれも抜群の出来。ブラボー。まさに貫禄の一言。
 マルゲリータを歌ったタケシャ・メシェ・キツァール。この通りの発音なのかは実に怪しい。いかにもフランスっぽい響きの名前だが、アメリカ人とのこと。
 で、彼女、私の聴いた印象としては「可でも不可でもなく、普通」だったのだが、終演後のカーテンコールで爆発的なブラボー。私もビックリしたが、本人もビックリしたようだ。
 
 演出は、装置はそれほどお金をかけていなかったが、照明や衣装は鮮やかな彩りで、まずまず。よろしいんじゃないでしょうか(笑)。
 
 いずれにしても、とにかくこのオペラを見ることが出来て本当に良かった。とにかく、日本では見られない演目なのだから。
 どうして日本でやらないのだろう。結構、いい曲だと思うんだけどな。