クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

アバター

 突然、今度の土曜日の休日出勤が決まった。で、その代休を取れ、だとさ。それで急遽本日休みとなった。突然「休め」と言われても困る。休んでも、何にも予定していなかったからすることがない。
 
 で、考えた結果、映画見に行った。一人で。話題のアバター。普通の映画なら別に劇場公開を見逃しても、「ま、そのうちDVDになるし」とあっさり流せるが、この映画の場合自宅では3Dでは見られないわけで、やっぱ劇場で見ておこうと思ったわけ。
 
 しかし、なんだ。映画を一人で見に行くというのは、なんか寂しい感じがして気が引けますな。
 スポーツ観戦もそう。クラシックのコンサートでは一人で出掛けることなんか、なんの躊躇もないのだが・・・。
 もっとも、真の映画好きは一人で行くらしいし、結局はクラシックなどの芸術鑑賞と同じと考えればよい。それにこの日は平日だったので、映画館はガラガラ。一人の引け目など気にする必要は全くなかった。
 
 さて、そのアバター
「いかにもアメリカ・ハリウッドらしいのう」というのが感想。
 
 まず、「映像」にこれでもかというくらいの最新技術をつぎ込んでいる。ほとんどのシーン(っていうか、全て?)がCGで作られているが、リアルで、細部のディティールに対するこだわりはホントあっぱれ。美しいし、お見事。アメリカ人は見た目最大重視の連中ですからね~。3Dも素直に単純に面白かった。
 
 それから、娯楽に必要な全ての要素が詰め込まれている。
 正義と悪、憎しみと愛、出会いと別れ、戦い、ヒヤヒヤドキドキ、ドッカーンバッキューン、そして最後はヒーローが勝ってばんざ~い。
 
 コンセプトはいたって単純。
 環境や異文化への破壊行為に対する警鐘が根底のテーマにあるのは良いし、ある意味考えさせられるが、構図や役割があまりにもステレオタイプ
 例えば、ドル箱になる稀少資源発掘のために先住民族を一掃しようとするが、成熟した現代社会で共存、環境保護エコロジーを無視した力任せの侵略は、世界中からの非難を浴びるだけだというのに、そういう視点は無視されて、ただ単に善か悪かだけの構図で物語が成立している。
 もうちょっと何とかならんかのう・・・。
 ただ、そこらへんを複雑にするとどんどん「娯楽」から離れてしまうのかもしれない。
 
 そう、結局のところ、この映画は娯楽なのです。何も考えずに、「すげ~」と驚きながら楽しめばいい。そういう映画でした。