クラシック、オペラの粋を極める!

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2008/12/2 ロンドン響1

2008年12月2日 ロンドン交響楽団 サントリーホール
指揮 ワレリー・ゲルギエフ
ワディム・レーピン(Vn)
プロコフィエフ 交響曲第1番古典、ヴァイオリン協奏曲第1番、交響曲第6番


 いつも毎度同じようなプログラムに辟易している私にとって、こんな面白い企画(プロコ交響曲全曲上演)はなく、喜んで尻尾振って会場に行ってみたら・・・観客少なし。ゲルギー指揮ロンドン響というブランドを持ってしてもだめなのか。

 過去のブログに「もっと意欲的なプログラムを提供せいっ!」と書いたことがあるが、観客の入りが寂しいという現状を目の当たりにすると、「名曲に走るのもしょうがないのかなあ・・」と思ってしまう。コンサートエージェントにとって採算は重要でしょうから。

 でも、演奏は素晴らしかった。お堅いというイメージのロンドン響がかなりはじけていた。もちろんプロコフィエフの作品自体がはじけているし、ゲルギーもノリノリだった。ゲルギーはきっとプロコが好きなのだと思う。聴かせどころでの最大音量はホールのマックスに到達しそうだった。しびれました。
 ロンドン響、うまいね。先日のオーケストラランキング(グラモフォン誌選定)でも第4位だしね。私も第9位に選びましたよ!(笑)

 レーピンの演奏テクニックについては、ただただ舌を巻くしかない。ロシアの作曲家チャイコやショスタコ、プロコあたりのコンチェルトはこれまでも何度も何度も弾いているだろうから、演奏も余裕。まったく涼しい顔して軽々と超絶テクニックで弾いている。本当にすごい。

 ただ、それでも以前に比べるとやや丸くなったような・・・。
 以前は、それこそ弓と弦が擦れるところで火花が散っていたから。弓に付ける松ヤニの噴煙が立ち登っていたから。いや、ホント。

 そういや昨日は天覧公演でしたよ。警備が物々しかった。

 私はあともう一公演行きま~す。