2019年9月21日 東京交響楽団 サントリーホール
指揮 リオネル・ブランギエ
アリーナ・ポゴストキーナ(ヴァイオリン)
ブラームス ヴァイオリン協奏曲
プロコフィエフ 交響曲第4番
この日はラグビー・ワールドカップ予選プール最高の対戦カード、ニュージーランド対南アフリカの試合(@横浜)があった。
この試合があることはかなり以前から分かっていたのに、どういうわけか東響のチケットを買ってしまった。
その後、試合のチケットを手に入れるチャンスがあったのに「東響のチケット既に買っちゃったしなあ・・」と、どういうわけか二の足を踏んでしまった。
これが後々の後悔の素になる。
果たしてニュージーランド対南アフリカの試合よりも魅力的な公演だったのだろうか??
そんなこたぁねえよなあ・・・。
コンサートというのは(コンサートに限らないが)、こういうグジグジした気持ちを抱えて会場に行っちゃダメ。「楽しみだぁ!」という期待が大きければ大きいほど、感動も大きく跳ね返ってくるのである。
そういう意味で、失敗だったな。
とは言え、ラグビーさえなければ、このコンサートは元々楽しみなものだったのだ。
指揮者ブランギエは、先シーズンまでチューリッヒ・トーンハレ管の首席指揮者だった俊英。そして何よりも、めったに聴けないプロコの交響曲第4番。私はこの曲、これまでにたったの2回しか聴いたことがない。
ところが、このプロコ4番で、私は思わずお口ぽっかーんになってしまった。
ん??? なんじゃこりゃ??? 私が知ってるプロコ4番じゃない!
慌ててプログラムのページをめくった。
やはりそうだった。改訂版だったのだ。
ただの改訂版じゃない。原典版とまったく違う。プログラム解説には「新たな作品番号が付与された」と書いてある。
おいおい、それじゃ別作品みたいなもんじゃんかよ。
今回聴いてびっくりしたということは、過去2回の演奏(ゲルギエフ指揮ロンドン響とラザレフ指揮日本フィル)は私が知っていた原典版だったということだろうか。
果たしてどっちが主流なのだろう。
そもそもなかなか演奏されない秘蔵の作品。主流もクソもないか。
戸惑いつつそんなことをぼーっと考えているうちに、演奏はいつの間にか終わってしまった。
指揮者のブランギエは、どうだったのだろう。
今回の公演に限らず、私はいつでも毎回、指揮者が演奏作品をどう捉え、何を発見しているのか、それを注意深く探りながら聴くようにしているのだが・・・なんだかよく分からなかった。
発信された物が乏しかったのか、それとも上に書いたように改訂版に驚き戸惑って、こちらの集中力が失せてしまったのか・・・。
あーあ、やっぱりラグビーに行けばよかったかなあ・・・。
なんちゃって。
とりあえず、本日、アイルランド対スコットランドの試合、行ってきます(笑)。