クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

宴会での話題

 12月2日はミュンヘンフィル来日公演鑑賞の日だった。予定を手帳にしっかり記入し、スケジュール管理は万端のはずだった。
 
やっちまった・・・。
予定をしっかり記入したはずの手帳には、「12月3日」となっていた・・・。あっちゃー。
 
 12月2日には職場の忘年会が入り、何の疑問も躊躇もなく参加した。美味しい酒をいただき、余興のビンゴゲームで三等賞品をゲットし、高笑いした。
翌日、単なる紙と化したチケットを手にし、日時を確認して、呆然。
こうして決して安くないチケット代は水の泡と消え、代わりとして手元にビンゴの賞品が残ったわけだ。
わっはっは!
はっは・・・。

 ・・・。 orz
 
くそー。ホント腹立つが、仕方がない。ミュンヘン・フィルはそのうちまたきっと聴く機会があるだろうさ。
 
で、忘年会の話題に話を変える。
趣味などにまったくの共通項がない職場の仲間内で酒を酌み交わす際の、会話のネタについてである。
 
既に、ただの観光ではなく明確な目的を持って年に何度も海外に行く私の趣味が何なのかは、さすがにもう皆に知れ渡っている。
すると、だ。
こうした宴会の席で、音楽に関する話題を私に対して振ってくる。みんなホントはクラシック音楽なんかこれっぽちの興味もない。一生懸命私に気を使ってくれるわけだ。
あのねー。無理しなくていいんだよ。ホントやめとけって。
 
「サンジさん(仮名)って、クラシック音楽が好きなんですよねー。例えば作曲家だと誰が好きなんですか?」
 
ここで、よくぞ聞いてくれましたとばかりに「やっぱ、R・シュトラウスが・・」とか「ショスタコーヴィチプロコフィエフ交響曲が・・」とか言うほど私はバカではない。口走った瞬間、場が凍ることくらい分かる。常識人なのだ、私は。だからド素人の相手でも相槌を打てそうな無難な答えをする。
 
「どちらかと言うと、モーツァルトベートーヴェンワーグナーなどのドイツ系ですかねえ。」
 
 小学生でも知っている作曲家の名前が出てきてホッとした皆さんは、微小な知識を無理やり最大限に膨らせて更に会話を続けようとする。やめときゃいいのに。
 
ベートーヴェンって耳が聞こえないのに、よく曲が書けますよねー。」
「第9の歓喜の歌のメロディっていいですよねー。」
「私、小学校の時、合奏でワーグナータンホイザーマーチやりましたよ。」
 
 一人、「私、ショパンが好きなんですぅ!」と話す女性がいたので、「ほう、ショパンの何が好きですか?」と聞き返してみた。
「曲名は知らないんですけど・・・えーと、らーらーらららー♪♪~」(と「別れの曲」の旋律を歌い出す)
 
「聞かなかきゃ良かったわい」と内心思いつつ、私は微笑み返し、「はいはい、「別れの曲」ですね。いい曲ですよね~。私も大好きですよ。」と、まったく心にも無いことを答える。
 
こうしてこの話題が終了するまでのしばしの間、ジッと耐え忍びながら適当な受け答えを繰り返す私。
 
 ちなみに、音楽にしても、海外旅行にしても、自分からそういう話題を振ることはない。絶対ない。自慢やひけらかしは嫌いなのだ。そういうのはこのブログで披露するので十分。
 気を使ってもらってこういう話題にされるくらいなら、私の範疇外である芸能人ネタとかドラマネタで盛り上がってもらって、それを分からないけど「ふーん」と聞いている方がよっぽどいい。
 
 社会の中で生きていくっていうのは、大変だねえ(笑)。