クラシック、オペラの粋を極める!

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2017/12/2 D・ハリトーノフ ピアノリサイタル

2017年12月2日  ダニエル・ハリトーノフ ピアノリサイタル   東京オペラシティコンサートホール
ベートーヴェン  ピアノ・ソナタ第14番「月光」、第23番「熱情」
ショパン  バラード第1番、ノクターン第2番、第20番、ポロネーズ第6番他
リスト  愛の夢ハンガリー狂詩曲第2番
 
 
ピアノが好きで、自らも弾くという知り合いのお方と一緒に楽しめる名曲コンサートはないものかと探したら・・・見つけた! 最高のプログラム、これ以上ない名曲集! あるもんだなあ。
 
ピアニストは2015年チャイコフスキー国際音楽コンクール第3位のダニエル・ハリトーノフ
この時のコンクールでは、ショパンコンクールでも入賞したルーカス・ゲニューシャス(第2位)や、「ひょっとして天才では!?」と騒がれたルカ・ドゥバルグ(第4位)が参戦して、話題を呼んだ。
 
当時、結果を伝えるニュース記事やその写真を見て、いかにも初々しいロシアの若者といった風貌のハリトーノフをしかと認識したが、あれから2年経ち、更にイケメン度合いに磨きがかかってきた。まさに貴公子の風貌だ。スラッとして足がめちゃくちゃ長い。
 
うーむ、勝てん・・。どうやっても、逆立ちしても、勝てん。神様は不公平だ。(なに勝とうとしてるんじゃい、アホ)
 
ピアニズムは、風貌と同様に颯爽としている。若いのでもっと大胆に鍵盤を叩くかと思ったら、特に前半のベートーヴェンなんかは抑制的で繊細な表現を前面に押し出している。
ただし、徐々に華やかさ、ボルテージを上げていって、最後に超絶技巧のリストで締めるという持って行き方は、なかなかの計算づく、巧者と見た。
気に入ったのは、ベートーヴェンにしてもショパンにしても、「ベートーヴェン風」「ショパン風」みたいな真似事ではなく、自分なりに考えたオリジナル仕様を示していたこと。それらは私が知っているベートーヴェンでもショパンでもないが、「あり」だと思った。
 
若干19歳。まだまだ伸びしろはある。成長できる。華麗なピアニストを目指すもよし。ロシア代表としてチャイコフスキーラフマニノフなどを極めるのもよし。
イケメンぶりも、更に更に磨きがかかるだろう。腹立つなあ・・あ、違うか(笑)。
 

どうでもいいけど、ダニール・トリフォノフと名前が紛らわしい。紛らわしさを吹き飛ばし、自らの名前を絶対的に確立させるのは、果たしてどちらか?(現時点ではトリフォノフが優勢か?)