クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

「素晴らしい JAPAN!」に浮かれるな

本記事の内容は、なんとなく以前も同じようなことを呟いた気がするのだが、まあいいでしょう。ご容赦。

ネットでもTVでも、目にする機会が多いのが「外国人が絶賛! 日本の素晴らしいところ」みたいな記事・番組。
円安が追い風となってたくさんの外国人が日本にやってくるが、おそらくそうした人たちを捕まえ、「日本のどこが素晴らしいですか?」みたいな質問をし、制作しているのだろう。
で、「日本のこういうところが素晴らしいです!」「食べ物がおいしいです!」「自分たちの国ではありえません!」みたいな答えを引き出し、そうした記事・番組を見たり聞いたりして、大いに満足し喜ぶ我ら日本人。

なんだかな~と思う。
日本人って、ホント外国人に褒められたりするのが好きだよな。自意識過剰。プライドくすぐられて、嬉しくなっちゃうんだろうな。

観光客にしても、彼らは日本という国に興味を持ったから日本に来ている。
そこで目にし体験した事は、少なからず「良かった、面白かった」と感じる。それが「旅行」というもの。そういう良さを日本で見出したいとは思わない外国人は、そもそも日本に来ない。
それに、今や彼らにとって日本は、為替の恩恵により超ラッキーでおいしい旅行先なのだ。そりゃー思わず「素晴らしい!」が口から出てくるでしょうよ。

クラシック音楽界でも、主催者が海外から招いた出演者にインタビューし、「日本のお客様は音楽をとても理解していて、しっかりと集中して聴いてくれるので、本当に素晴らしい」みたいな声を集めた記事を目にすることが多いが、あのさあ・・そんなの半分リップサービスに決まってるじゃんか。

例えば、オイラがドイツに行き、そこで現地メディアにインタビューされたとしよう。
「ドイツはいかがですか?」と。

大いにリップサービスを込めながら、「いやー、ビールもソーセージも絶品だし、中世の雰囲気香る街並みも素敵だし、伝統ある文化芸術が根付いていて、素晴らしいです」と答えるだろう。当然だ。
「・・ったく、メシは不味いし、至る所に落書きが多いし、交通機関はしょっちゅう遅延だし」なんて、仮に思っていても言うわけがない。

もっとも、奴らが外国人(特にアジア人)にそういうことを聞くこと自体が無い。
人目なんか全然気にしないし、いちいち他人に言われなくても自分たちの文化に誇りを持っている、そういう連中だからだ。

私は以前、日本で暮らしている知り合いの外国人(ヨーロッパ出身、日本語はイマイチ堪能ではない)に聞いたことある。
リップサービス無しに、率直に感じていることを教えて」と。

その人は、容赦なく次のように答えた。
・英語が通じず不便。レストランに入っても日本語メニューだけでさっぱり分からない。
・田舎を除き、どこの都市に行っても、どこの駅を降りても、景観や街造りが一緒。
・旧市街みたいな所が無いので、古い建物と新しい建物がごっちゃ混ぜ。
・緑が少ない。憩いとなる大きな広場、大きな公園が少ない。

「なるほどー」と頷くし、そのとおりと思うが、「外国人が絶賛!」記事・番組では、そういう声は完全に葬り去られる。

上にも書いたけど、いい加減、人目なんかを気にせず、いちいち外国人に褒められなくても自分たちの文化に誇りを持てばいいじゃんかと、私は思う。もうそろそろこういう記事・番組はやめようじゃんか。