9日から現地滞在5泊で遠征してくる。行き先はドイツだ。
ドイツ。またドイツ・・。
「好きだねえ」と言われても仕方ねーな。ここ20年、ほぼ毎年どこかには必ず行っているからな。
なぜドイツなのか、何がそんなに魅力なのか。
聞かれることがある。
職場なんかでは「街並みがきれいだから」とか「ビールとソーセージが美味いから」とか、テキトーに答えているが、本当はそうじゃない。
劇場の数が多く、国内全土における公演数が他国に比べて圧倒的に多いのが魅力なのだ。
ドイツに行けば、必ずどこかで何かやっている。ベルリンやミュンヘンなどの一流劇場から、人口20万クラスの中小都市におけるローカル劇場まで、それぞれが独自に自主公演を打っている。
これって、実はものすごいこと。
かつて、イタリアでも各都市がバラエティ豊かな公演を競っていた。しかし、国内経済の低迷とともに萎んだ。情勢は、今やドイツの一強、向かうところ敵なし状態。
ということで、「何か面白い公演ないか」と探せばドイツに目が行ってしまうのは、自然の成り行き。
逆に言えば、「何度も訪れているし、別のところに行きたいなあ・・」と思っても、目を向けざるを得ないのがドイツという国なのだ。
今回のスケジュールは以下のとおり。
1月13日 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管 A・ネルソンス指揮
ご覧のように、基本「ドイツ物」公演が並ぶ。シュトラウスのオペラを一気に3つ鑑賞できるのは、シュトラウス好きの私にとってはたまらない。(できれば日本では鑑賞の機会がない「カプリッチョ」とか「ダフネ」とかが良かったけど、仕方がないわな。)
ハンブルクの「影のない女」は、一昨年のゴールデンウィークに観る予定だったが、旅行をキャンセルしてしまったため、今回リベンジ鑑賞だ。ゲヴァントハウス管は、ご当地にゆかりのあるメンデルスゾーン、シューマンの交響曲など、地味だが渋くて趣深いプログラム。この日はダブルヘッダーとなる。
また良い報告記が書ければいいなと思っている。
現地が寒いのは覚悟の上だが、お願いだから雪は勘弁してほしい。交通機関が麻痺するからね。昨年2月のパリでの悪夢がよぎる。
公演が良かったかどうかよりも、スケジュールを順調にこなし、無事に帰ってくることが一番重要。