クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2019/1/9 ハンブルク

出発当日、寒気に襲われていた。すぐに「あ、風邪だ」と自覚した。
 
なんだよもう・・・よりによって・・。
 
この風邪は、いわゆる鼻、喉などの初期的諸症状ではなく、発熱で節々の痛み、だるさ等をもたらすもので、元気に行動する意欲を著しく削ぐものだ。「旅行、中止しちゃおうかな」という考えが何度もよぎる。
それを必死に振り払い、解熱剤を急遽買って、羽田空港に向かった。こんなに気乗りしない旅行は久しぶりだ。最悪・・・。
 
機内では、ドリングサービスでのアルコールは一切なし。飲みたいという欲求がまったくない。提供された食事も、喉を通ったのはサラダとフルーツだけ。後は全部残した。
やばいなあ・・。
 
フランクフルト経由でハンブルクに午前9時に到着。
服用した薬の効果が表れているときは、なんとか調子がいい。しかし薬の効用が切れると、歩くことさえも億劫。
ちょうどハンブルクに到着した時は、薬が効いていて動けたため、観光に出かけた。もちろん、無理をしない程度に。
 
向かったのは、コンポニステン・クワルティエ「作曲家地区博物館」。
 
ハンブルクにゆかりのある作曲家と言えば、ブラームス。そのブラームス博物館は、昔から多くの音楽好きが訪れる観光スポットだ。
そのブラームス博物館のすぐ近くに、新たにブラームス以外のハンブルクゆかりの作曲家博物館が完成した。
 
具体的に挙げると、テレマンメンデルスゾーンカール・フィリップエマヌエル・バッハ、ヨハン・アドルフ・ハッセ、そしてマーラーなどといった作曲家たち。
ブラームス博物館と共通チケットになっている。
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C・P・E・バッハは、あのバッハの次男だそう。J・A・ハッセについては、まったく知らんかった。
ということで、やはりメンデルスゾーンマーラーが見学の中心になってしまうのは、仕方がない。
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新しい博物館らしく、説明がタッチパネル方式(英語表記あり)だし、それぞれの作品をヘッドホーンで聴くことが出来る。内容はかなり充実していて、一つ一つチェックしていったら、一日では足りないくらいかもしれない。興味がある人にとっては楽しい博物館だろう。
 
ブラームス博物館は、久しぶりに訪れた。ブザーを押して館内に通してもらうと、御丁寧にも担当者が各部屋の説明をしてくれる。日本ブラームス協会の会報誌など日本語の文献誌も収蔵されていて、こちらもブラームス好きにとっては、興味深い博物館だろう。
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食事を取り、午後1時にホテルにチェックイン。バタンとベッドに倒れ、そのまま仮眠。たまたま観光出来たが、体調不良であることに変わりはない。本当の目的は、夜のオペラ鑑賞。それまでになんとか回復に努めないと・・。