午前9時頃。アムステルダム中央駅の近くに、一台の大型観光バスが停車していた。乗っていたのは全員日本人。大手旅行会社が主催した団体観光客だ。
窓にツアー名が日本語で書かれた看板が掲げられている。
「春爛漫! オランダ・ベルギー8日間」
オランダの春爛漫と言えば、チューリップ。
彼らがこれからバスで向かう行き先は、これから私が向かう行き先と同じではないだろうか。多分きっとそうだと思う。
キューケンホフ。
アムステルダムからおよそ20キロ、リーセという小さな町にある公園。
このキューケンホフこそ、「オランダ」=(イコール)「チューリップ」というイメージを決定的に知らしめる、世界最大の花の展示場なのだ。
面積32ヘクタールの公園内に、約700万の球根と約800種類のチューリップが植えられている。
開園は毎年3月中旬から5月中旬まで、わずか2か月の期間限定。特に天候が穏やかで温かくなってくるこの時期にオランダを訪れる観光客は、ほぼキューケンホフ目当てと言われ、アムステルダム市内のホテル代も高騰するのだという。これはもう完全にお祭り、フェスタと言っていいだろう。
行き方は何通りかある。オランダ在住者ならマイカーだろうが、それ以外の旅行者ならバスが最適。スキポール空港内にキューケンホフ観光を扱っている専用ブースが出ていて、往復バスと入園料をセットにしたコンビチケットを購入し、そこから現地に向かうというのがポピュラーらしい。私もそのようにした。
バス乗り場に行くと、いきなりの長蛇の列に一瞬たじろいだが、バスは次々とやってくるので、それほどイライラすることはない。乗車時間は20~30分。
それではさっそく園内を写真で紹介しましょう。
こんなオヤジのオイラでさえ、めっちゃテンション上がって写真撮りまくってしまった。いやー、こりゃきれいだわい。
ということで、ゴールデンウィークにオランダ行く人は、ここは絶対に行かなきゃだね。