クラシック、オペラの粋を極める!

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2018/1/12 東響

2018年1月12日   東京交響楽団   サントリーホール
指揮  飯森範親
プロコフィエフ   交響曲第1番「古典」、ピアノ協奏曲第1番
 
 
オーケストラのコンサートは1か月ぶり。ムーティ指揮ウィーン・フィル以来1か月ぶり。
なによりもサントリーホールの美しく温かい響きに、心が和む。ムジークフェラインはもちろん最高だが、サントリーホールこそ我が家の馴染みの響きだ。
 
古典交響曲ではアンサンブルが精妙。各パートのバランスがほぼ完璧と言ってよく、指揮者飯森氏の調整がお見事。テンポ、強弱、ニュアンス、どれも絶品でなんとも耳に心地よい。
 
一転してコンチェルトでは、アンサンブルに四苦八苦。全体を把握しているのは指揮者とコンマスだけで、各パートは自分たちの領分を確保するのに精一杯。

そんな伴奏を物ともせず、一気呵成に弾ききったのがガヴリリュクだ。一夜明けて思い出しても、ガヴリリュクの猛然とした演奏だけが耳に残っていて、なんだか作品を聴いたという印象がない。
本当は、ピアノ協奏曲の作品を聴くことを楽しみにしていたんだけどな。この曲を生で聴くのは何を隠そう初めてだったんだ。
でも、ソリストの圧巻の演奏に舌を巻いて、「すげー、すげー」で終わったとしても、それはそれでいいかもしれない。それもまたコンチェルトの聴き方、楽しみの一つだ。
 
展覧会の絵では、再びバランスの取れた精妙なアンサンブルが復活して、慶賀の至り(笑)。
やっぱり演奏頻度の問題なのだろうか。
まあそれはともかく、指揮者が「ここはこうしましょう。このような感じにしましょう。」という指示が徹底され、なおかつ浸透していて、わかりやすいったらありゃしない。
 
ということで、「飯森範親ガイドによる出品絵画の紹介と解説」が見事に完成。展覧会のガイドツアーに参加した聴衆は皆「ほほー。なるほどねー。」と頷き、大満足。