クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

町並みは変わっていく

先日の土曜日、ラグビーの試合観戦のため、久しぶりに京王線に乗車した。
会場の味の素スタジアム調布市に所在しているが、私は大学生の時(もう30年も昔)同市内に下宿していたので、この界隈に行くというのはとても懐かしいことだった。少し早めに家を出て調布駅で途中下車し、ぶらりと散歩してみた。
 
何よりも驚いたのは、京王線調布駅はいつの間にかホームが地下に設置されていた。これには思わず絶句。
地上に出ると、今も変わらず残っている建物や、存続しているスーパーマーケットがある一方、街並みはすっかり変貌していた。
 
記憶に残っている当時の街並みが変貌し、その面影を見失う・・。なんて寂しいことだろう。
散歩しても、当時の思い出はほとんど蘇らなかった。懐かしさを感じることが出来なかった。なんて寂しいことだろう。
時代は変遷する。街は発展する。だからそれは至極当然のことなのかもしれない。
 
一方で、私はヨーロッパに何度も足を運んでいるが、特に観光スポットが集まる旧市街において、昔と変わらぬ風景を依然として留めている場所が多いことに、いたく感心する。
きっと、彼の地の人々がそうした伝統、景色を一生懸命守っているのだと思う。変えてしまうのは簡単だが、変えずに守っていくのというのはものすごく大変なのだろうと思う。
 
すっかり変わってしまった私の思い出の場所について話を戻すと、当時、ごく普通の日常風景というものを、もっと写真で残しておけばよかったな、とつくづく思った。後悔した。
思い出というのは、大事だ。それは自分の成り立ちであり、もっと言えば自分そのものなのだ。それが薄れていくのは悲しい。
 
お若い方々にオススメします。是非、身近な風景を写真に撮っておきましょう。
若い人にとって大切なのは未来かもしれない。
でも年を取ると、未来よりも美しい過去の思い出の方が大切になってくる。
そうだよね?年寄りの皆さん(笑)