クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2016/8/4 ドイツでの入国審査

国際情勢が不安定な昨今である。ドイツも例外ではなく、多数の命が奪われたテロ事件が連続して起きたというニュースが流れたのは、つい最近のことだ。
そうした情勢に応じてだと思うが、近年ドイツに入国する際、空港でのパスポートコントロールが厳しくなっている。
 
昔は、そうでもなかった。日本のパスポートはかなり信頼されていて、提示をすれば、質問はほとんどされることなしにスタンプがバシッと押された。
 
今は違う。日本人だからといって特別に優遇されない。
もちろん聞かれることはごく一般的なことで、滞在日数、目的、欧州内のどこに行くか、ホテル予約の有無などといったたぐいだが、少しでも怪しいと睨まれると、時間をかけた質問攻撃を浴びせられる。
 
そういうことで、入国審査に要する時間が非常にかかるようになった。
 
パスポートコントロールのカウンターに並んでいる列の先にマイナー国の人がいると、これが大変。案の定時間がかかるので、後ろで待っている人はものすごくイライラする。
 
やっかいなのは、入国審査官によって基準が異なることで、てきぱきと迅速にさばく人もいれば、長い列などお構いなしでじっくりチェックする人もいる。自分が並んだ列がラッキーなのかアンラッキーなのか、ここではっきりと明暗が分かれる。
 
で、運悪く流れの悪い列に並んでしまい、迅速にさばいている審査官の列をうらやましく眺めていると、その羨望の審査官が「はい、私の仕事はここまで。終了~。」と突然打ち切り、窓口のシャッターをバシャッと閉めてしまう。
もう少しで自分の番だと並んでいた人たちは茫然、絶句。やがて仕方なく諦め、隣の列の最後尾に並び直す。
丁寧なサービスを受けることに慣れている日本人は、こんなことをされたら「ふざけるな!!」と沸々と怒りが込み上がるわけだが、これぞまさしく海外の洗礼というヤツだ。
 
旅行初日、フランクフルト到着、午前6時15分。
で、空港を脱出できたのが午前7時15分。
 
この日は特に乗り換えがあったわけでもなく、鉄道で更に移動を続けるわけでもなく、フランクフルト近郊のヴィースバーデンを拠点とした観光プランだったので、個人的には何の問題もなし。
気温は20度前後で、日本の地獄のような蒸し暑さに比べれば、天国みたいなもの。ただし、天気は雨時々曇りとイマイチな初日。