ラインガウ音楽祭というのをご存知か。
5月から9月までの比較的長期にわたる夏季期間、フランクフルト近郊ライン川沿い地方で開催される総合音楽祭である。
プログラムはリサイタルや室内楽からフルオーケストラコンサートまで、さらにはジャズや軽音楽などもあり、バラエティに富む。ポリーニなど世界的に有名なアーティストも出演し、結構売り切れる公演が続出する。意外と侮れないフェスティバルなのである。
会場は、ライン川沿いに散らばる小さな村にあるお城や教会、修道院などが中心。(さすがにメジャー公演は、大きなホールを有する中核都市ヴィースバーデンで開催。)通常のコンサートホールや劇場とは違い、ローカルだがとても趣きのある雰囲気がウリだ。
小さくてかわいい素敵な村。天気が悪かったのが、返す返す残念。
エルトヴィレからさらにローカルバスに乗って15分、エーベルバッハ修道院。
この日のメインイベント、ラインガウ音楽祭公演会場は、エルトヴィレからさらに電車で10分、ガイゼンハイムという駅で下車し、さらにバスに乗り換えて向かうヨハニスベルク城。小高い丘にそびえ立つ貴族の館のような建物だ。
ここもやはり周囲は広大なブドウ畑。近辺の景色がやけに見覚えがあり、懐かしい感じがしたが、それもそのはずで、4年前に観光で訪れたリューデスハイムがすぐ近い。
こんなローカルで素敵な場所でフェスティバルが開催され、大好きなクラシックを聴けるなんて最高!なんて思っていたら、なんとまあ、この後ひっくり返るようなどんでん返しが待ち受けていた・・・。