クラシック、オペラの粋を極める!

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2016/3/19 ブンデスリーガ

土曜日である。土曜はフットボールの日である。ブンデスリーガなのである。
ベルリンを本拠とするチーム、それがヘルタBSCだ。首都のチームでありながら成績は毎年安定せず、二部降格圏をさまようこともしばしばなヘルタだが、今シーズンは絶好調。現在リーグ3位。このまま行けば、悲願のチャンピオンズリーグ出場も現実味を帯びる。
 
なんといっても、このチームには一人のサムライがいる。われらが浦和レッズから移籍を果たしてニシーズン目の原口元気選手だ。
一年目はポジションを確立するのに少々時間がかかったが、今や堂々たるレギュラー。ヘルタでの活躍が認められ、日本代表に選出されるまでに成長した。レッズファンとして、これは素直にうれしい。その元気クンが出場する試合を現地観戦できるのも、これまたうれしい。
 
チケット入手は、名門バイエルンドルトムントに比べ、かなり楽勝。ネットのオンラインで簡単にゲットした。
 
スタジアムは、80年前に開催されたベルリン・オリンピックの競技場を改修したオリンピアシュタディオン。ナチのプロパガンダとして政治利用されたあのオリンピックだ。負の部分も含めて歴史遺産であり、改修されても当時の面影は色濃く残っている。今回の私の旅のテーマに相応しい建造物と言えそうである。
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この日の対戦相手は中堅のインゴルシュタット。原口選手はばっちりスタメン。私の場合、日本人がいようがいまいがゲームそのものを楽しむために観戦するのであるが、とはいえどうしても彼の動きを目で追ってしまうのは、これはもう仕方がないだろう。
 
スターティングラインナップの紹介でモニターに映しだされた原口選手。
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前半はさしたる見どころもなく、淡々としたゲーム内容。少々退屈でさえあった。
しかし後半、試合は一気に動いた。サイドからの速攻に乗じて一気にゴール前に飛び込んだ原口にセンタリングがピタリと合った。GOOOOOL!!!
得点者、原口!! うわーーお!! なんてこった!!
観客総立ち! スタジアムが沸騰!
場内アナウンス
「(ドイツ語で)ただ今の得点は・・・ゲ・ン・キーーーーー!!!」
これを受けて観客とサポーターが一斉にコール
「ハ・ラ・グ・チーーー!!!」
 
日本人の名前がベルリンのスタジアムにこだました。鳥肌が立った。
こっそり観戦していたつもりだったのに、回りの観客が日本人の私に気づき、親指を立てたり、肩を叩いてくれたり、「やったな、ヤパーナー(日本人)!」と声をかけてくる。
 
原口はこの後、更に得点アシストも決め、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。すっげー。
そもそも原口、今シーズンは出場機会には比較的恵まれているものの、得点はこれまでたったの1だった。貴重な2点目だけでなく、勝利に大貢献した活躍を目の当たりにできたのだから、この観戦は大成功だった。元気クン、ありがとう。
 
夜、コンサートと食事から帰ってホテルの部屋に戻ると、すぐにテレビのスイッチをオン。
ドイツのスポーツチャンネルでは、ブンデスリーガがトップニュース。その日行われたゲームのダイジェストだけでなく、監督や活躍した選手のインタビューまでもかなり詳細に放映される。
インタビューを受け、コメントする原口選手がテレビに登場するのでは??
大いに期待して画面を見つめたが、残念ながら登場はなし。(もちろん、ゴールシーンは放送された。)
おそらくまだドイツ語を完全にマスターしていないため、本人から満足のいくコメントを取れなかったのだろう。これはちょっと残念。