クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2017/8/12 ザルツブルク2

8月12日土曜日。お天気、曇り時々雨。
この日は午後3時から旅行最大のメインイベント、ムーティ指揮「アイーダ」が控えており、午前中をどう過ごすのかは結構考えた。

もし音楽をとにかく聴きまくるというのなら、午前11時開演のザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団コンサートがあった。
だが私は、この日に関してはダブルヘッダーにするつもりはなかった。
かといって、ホテルやカフェでじっとしているのもつまらないし、巡り尽くした旧市街を散歩するのもつまらない。
 
最終的に決めたのが、天候にも関係なく、体力消耗もそれほどない観光「レッドブル・ザルツブルク スタジアム見学ツアー」。
知らない人にとっては「なんじゃそれ??」だと思うが、ザルツブルクを本拠とするプロサッカーチームである。
 
レッドブルは、日本でも栄養ドリンク、スポーツドリンクとしてかなり認知されてきた世界的な飲料メーカー。近年は、スポーツに積極的に投資している。
今やF1の世界ではレッドブルチームが完全に覇権を手中にしているし、ドイツ・ブンデスリーガでもスポンサーとなっているライプツィヒは大躍進中。
オーストリアブンデスリーガは、欧州の中ではトップリーグとは言えないものの、その中でザルツブルクは1、2を争う強豪チームだ。ここ数年で急激に強くなったが、もちろんレッドブルの絶大なるスポンサードのおかげである。
 
そのチームに、一人のヤーパニッシェ・シュピーラー(日本人選手)が在籍している。
リオ・オリンピックの日本代表選手にも選ばれた南野拓実選手22才。チームの大黒柱とまではいかないが、重要な選手の一人であることは間違いなく、人気もかなりあると、スタジアムの担当者が教えてくれた。
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スタジアムツアーは事前に公式HPから申し込める。その際、ガイドの言語(ドイツ語か英語)を選択することになっている。もちろん英語を選んだものの、外国人参加者が自分ひとりだけだったらどうしようと、ちょっぴり不安だった。英語の一対一レッスンだけはどうか勘弁してほしい。
 
当日会場に行ってみると、地元のファンを始めとするドイツ語ツアーが30人ほどに対し、英語ツアーも15人くらいいて、結構盛況だった。心配はまったく不要だった。
 
サッカースタジアムの見学ツアー自体は、これまでもいろいろな国で何度も参加しており、どこもそれほど大差はなく、新鮮味はない。
それでも、普段は見られない舞台裏(ロッカールームやプレスルームなど)を覗くのは楽しい。オペラファンなら、歌劇場の舞台裏を見学するツアーに参加すれば、当然ワクワクする。それとまったく同じだ。
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素晴らしいのは、ものすごく傾斜が付いたすり鉢状の観客席。ピッチまでが近くて臨場感が抜群。
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我が埼玉には日本が誇るサッカー専用スタジアム「さいたまスタジアム2002」があるが、傾斜が緩いので、デカい分ピッチまでが遠いと感じる。こうしたすり鉢状スタジアムは個人的にとても羨ましい。
 
南野くんがなぜ世界のトップリーグではないオーストリアにいるのか、不思議に思う人もいるかもしれない。だが、この環境は間違いなく挑戦の場に相応しい。