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2014/5/3 ブンデスリーガ

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2014年5月3日  ブンデスリーガ第33節
ボルシア・メンヘングラードバッハ対マインツ05    ボルシア・パーク
 
 来季のヨーロッパリーグ進出がかかる6位メンヘングラートバッハと7位マインツの直接対決。メンヘングラートバッハはこの時点で数字上まだチャンピオンズリーグ出場の可能性を残しており、一方のマインツは負けるとヨーロッパリーグ出場に黄色信号が点滅することもあって、両チームにとって負けられない重要な一戦。
 更にメンヘングラートバッハにとって、ホームでのシーズンラストゲームということもあって、チケットは完全ソールドアウト。満員のスタジアムは壮観の一言だ。(そういうわけだから「チケットが届きませんでした」では済まされなかったのだ。)
 
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 それにしても近年のドイツサッカーの隆盛、熱狂の度合いは目を見張るものがある。スタジアムにおいて、スペインやイタリアのどこか殺伐とした雰囲気とは違い、観客が常に「応援」の姿勢を貫いているのが素晴らしい。
 特にコアなサポーターが陣取るゴール裏においては、選手を鼓舞する声援が途切れることがない。Jリーグの応援スタイルもこれに近いが、一人ひとりの声の大きさ、野太さがケタ違い。これが束になった時の威圧感たるや凄まじい。あたかも風を受けたかのように声の圧力を肌に感じるのである。Jリーグでは、サポーターは応援歌を歌っている。ドイツのサポは吠えている。この差はデカい。
 
 最近バイエルンドルトムントを始めとするドイツクラブの躍進が目覚ましいが、さもありなん。こうした強力な後押しを背中に受けながら戦っているのだから。今、フットボールの理想はドイツにあり。そう言っても過言ではないだろう。
 
 この日、アウェイに乗り込んできたマインツにはご存知日本代表岡崎慎司がいる。
 特別に彼を応援しているわけでもないし、彼を見たくてメンヘングラートバッハにやって来たわけでもない。(単にデュッセルドルフ近郊でブンデスリーガをやっていたから。)
 だが、そうは言ってもやはり気になる。異国ドイツで戦っているサムライだし、一昨年シュトゥットガルトで試合を観た時には残念ながら不出場だったし。
 ということで、ウォームアップの段階から否が応でも彼の動きを追ってしまう。もちろん頑張って欲しいし、活躍を目の当たりに出来れば嬉しい。岡崎が点を取って試合はボルシアが勝つ、というパターンがベストかな。
 
 肝心の試合はというと、メンヘングラートバッハの思うつぼだった。マインツはボルシアの術中に完全にハマってしまった。ボールはある程度キープするし、回すことも出来る。なので、一見するとマインツペースのようだ。
 だが、要するにボールを持たされているだけ。ボルシアは常に隙を狙っていて、その隙が生じたら逃さず、すかさずカウンターを見舞う。スコアは3対1。必然の結果であった。
 チームのトップスコアラーである岡崎も果敢にゴールを狙ってはいたのだが、少なくともこの試合に関してはアウト。当たり負けしていて、体格差による見劣りが歴然。彼は真ん中で張るのではなく、シャドーの方が合っていると思うのだが・・・。まあでもデカい相手に揉まれながらも奮闘するその姿は清々しくもあった。
 
 奇しくも本日、ワールドカップ日本代表メンバーが発表された。岡崎は事前段階から早々に当確マークが出ていて、選ばれたのは、いわば当然。ドイツでの経験を活かし、ブラジルで思い切り暴れてほしい。頼むからゴールを外してヘラヘラと苦笑いするのだけはやめてくれ(笑)。