クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2014/8/16 ルツェルン1

 早朝5時45分にホテルをチェックアウトしようとしてレセプションカウンターに降りてくると、そこには受付係のオジサンが椅子にもたれかかりながら居眠り中。声を掛けると、なんだか不機嫌そうにブツブツ呟きながら体を起こした。
 なんて感じの悪いヤツだ。そりゃ寝ているところを起こされたら気分が悪いかもしれないが、仕事中だろ。しかもブツブツ言うとは何事か。接客業における態度として大いに問題ありである。気分が悪いのはこっちの方だぜ、まったく。
 
 ところがその後、オジサンの態度がガラリと変わる。
「パスポートはちゃんと持ってますか? 他に忘れ物はないですか? 空港までの行き方は分かりますか?(これから直ちに帰国すると思っているらしい)」
「朝食を取ってないでしょう。パン、ハム、チーズ、オレンジジュースくらいお出ししますよ。」
「時間がない? それならテイクアウト用に包んであげましょうか。何がいいですか?」
 
サービス精神に溢れた心優しい気遣いである。
なんだこの豹変は。本当は感じのいいヤツではないか。ていうか、ブツブツ呟いていたのは実は文句ではなかったのかも? よく分からんが。
 
人間というのは、接した相手の態度一つによって、一瞬で気分が良くなったり悪くなったりするものである。
 
 さて、こんなにも早朝に出発することになったのは、スイスへの移動手段として長距離バスを利用することにしたからだ。
 飛行機、鉄道、バス、それぞれにメリットとデメリットがある。出発・到着時間、所要時間、乗り継ぎ、価格、遅延等リスク・・・これらを総合的に検討して今回はバスに決めた。
 午前6時半にミュンヘンのバスターミナルを発車し、チューリッヒ中央駅に午前10時15分着。電車よりも格安で、たったの19ユーロ(約2600円 但しネット早割価格)。 その後電車に乗り換え、午前中にルツェルンに着く。
 このバスルートについてネットで事前に調べてみたら、過去の利用者からの「国境越えをボーデン湖フェリーで」という報告を見つけ、これを楽しみにしていたのだが、実際はずっと陸路だったのが残念。それでも車内にはトイレもあり、自動販売機も備え付けられていて、なかなか快適だった。
 
 移動走行中はずっと雨。ルツェルンに到着しても雨。せっかくの風光明媚な観光地だというのになあ、と思っていたら、天気はお昼からみるみるうちに回復。あっという間に晴れ間が広がった。
 
 こう見えても、私はかなりの晴れ男なのである。今回の旅行でも、それまでルツェルンはずっとぐずついた天気が続いていたらしい。私が到着した途端に晴れだし、「登山電車に乗ってアルプスハイキングしよう」と計画していた二日目と三日目は見事なまでのピーカンだった。で、ルツェルンを離れる日はまた曇天に逆戻りした。これもす・べ・て私自身の日頃の行いの良さの賜物である。けっけっけ。
 
 ということで、それでは美しいルツェルンの街をご紹介しよう。とくとご覧あれ。
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