クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2014/8/19 ルツェルン4

 ルツェルン4日目、最終日。帰国の飛行機は夕方なので、午後2時くらいまで観光を続けることが出来る。天気は曇り。
今回の旅行で、クラシック音楽ファンがルツェルンに行ったら是非とも訪れたい場所がまだ残っていた。
トリプシェンである。ご存知、ワグネリアンの聖地の一つですね。
 
 市街から2キロくらい離れた静かな湖畔の丘に、ワーグナーが6年間住んだ邸宅が博物館として公開されている。ジークフリート牧歌やマイスタージンガーはここで作曲された。初めてヨーロッパを旅した際に訪れて以来26年ぶりである。
 
 歩いて行けなくもない。26年前は往路をタクシーで乗り付け、帰りは湖畔沿いを散歩しながら市内に戻った。
 一般的には路線バスでWarteggまで行き、そこから湖畔まで歩くというパターンだろう。バス停を下車すると、そこからどのように向かったらいいかちょっと迷うが、方向感覚を頼りに湖を目指せば問題なく到着する。
 湖上船という行き方もある。ただし便数はめちゃくちゃ少ないので、注意しなければならない。時刻表を要チェック。
 
 朝、ホテルをチェックアウトしそのまま荷物を預かってもらって、博物館へ。開館の30分前には着いてしまったので、しばし付近を散策。雲が多く天気は冴えないが、かえって幻想的な光景が広がっていた。時折り地元の人が連れて歩く犬がワンと吠える以外は静寂そのもの。
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 それにしても、膨大な借金を抱え、不倫をし、略奪婚し、逃避するかのようにルツェルンにやってきながら、パトロンのおかげでこうした素晴らしい環境に家を持つなんて、ワーグナー様もいい気なもんである。まったく、羨ましい(あ、違うか)。
 
 敷地内(邸宅の入口前)には、ワーグナー銅像、それから、ルツェルン音楽祭の発祥とも言い伝えられる邸宅前でのガラ・コンサート(トスカニーニ指揮)の記念レリーフなどが設置されている。
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 博物館の展示は、訪れる前まではそこに何があったかすっかり忘れていたが、行ってみたら見覚えのある品々ばかり。瞬時にして記憶が蘇った。すなわち何十年と変わらず展示が続いていたということ。そして、これからもずっと続くのだろう。オペラが廃れずに芸術として生き残り、ワーグナーが伝説であり続ける限り。
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 展示品数自体はそれほど多くなく、あっという間に見終わってしまった。市内に戻り、別にどうしても見たいわけではなかったが、時間がたっぷり残っていたので、自然博物館に行ってみた。
 感想は・・特にありません。
 それでもまだ時間があったので、隣にあった歴史博物館にも行ってみた。
 感想は・・特にありません(笑)。
 
 その他の観光ポイントで言うと、ルツェルンにはスイス国内でも屈指と言われる交通博物館が有名。乗り物に特段の興味があるわけではないが、かなりスケールが大きいと評判なので、一度は話のタネに行ってみてもいい。
 ただし屋内観光なので、ハイキングに出掛けられない天気が悪い日が一つのタイミングだろう。今回の滞在はおかげさまで好天に恵まれた。従って、次回へ持ち越しだ。
 果たして訪れるのはいつになることやら。行ったはいいが、「感想は・・特にありません」にならないといいのだが・・・。