クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

ウィーンに行ってきます

 今週末から連休を利用して、現地滞在三日間の短期でウィーンに行ってくることにした。
 
 かなり以前から計画は立てていて、公演チケットの申込予約も済ませていたのだが、最大の問題である自分の仕事の状況が全くどうなるか分からなかったので、ずっと最終決断が出来ずにいた。いざとなったら旅先から国際電話かけて、「体調を崩しました」とウソ言って休もうかとまで真剣に考えた。
 ここにきて仕事も「どうやら大丈夫そう」ということが判明したので、ギリギリだったがようやく決定の運びとなった。ただし、取得した有給休暇は1.5日のみ。帰国日は、早朝に日本に到着したら午後には出勤するのである。あーあ、なんてこったい。
 
鑑賞演目は以下のとおり。ウィーン・フィル以外は、言うまでもなくシュターツオーパーね。
10月12日  アイーダ  D・エッティンガー指揮、M・ジョルダーニ、O・ボロディナ、K・ルイス
10月13日
2)ドン・カルロ  F・W・メスト指揮、F・フルラネット、R・ヴァルガス、L・テジエ、A・ハルテロス、V・ウルマーナ
10月14日  西武の娘  F・W・メスト指揮  N・シュテンメ、J・カウフマン、T・コニチュニー
 
 9月のスカラ座来日公演でアイーダ(コンサート形式上演)に行けなくて、またブロムシュテットN響公演もたったの1プロしか行けなくて本当に残念だったが、この予定があったから我慢出来たようなものだった。
 
 実は、仕事の目処と同様に、最後までやきもきした事があった。一公演だけ、チケットがずーっと確保できない状態が続いたのだ。
どれだと思います?
鋭い人ならすぐに分かると思うが、西部の娘なのである。
スーパースター・J・カウフマンが出演することとなり、その途端に入手困難なプラチナ・チケットになってしまったのである。
この公演は新演出いわゆるプレミエだが、だからといって特別に人気演目でもなく(私にとっては特別だが)、もしカウフマンでなければおそらくフツーに取れたはずなのである。
・・ったくもう!
 
ザルツブルク音楽祭でもそうだが、たった一人の出演歌手のためにチケット入手が困難になる事態は、特にヨーロッパにおいてしばしば起こる現象だ。現代ではカウフマンとネトレプコの二人がその張本人。
 
それっていかがなものか。アイドル歌手のコンサートじゃないんだぜ。オペラは総合芸術なんだ。作品そのものの鑑賞を楽しみにしている人だっているんだ。はっきり言って、いい迷惑である。
 私はチケットが取れない間、「別にカウフマンじゃなくていいって。チケットが取れないのなら、いっそのこと落っこちてくれないかな?」とまで考えていた。
 
 ま、最終的には取れたので、「やっぱ、ちゃんと予定どおり出演してくれないとやダヨ!」なんてほくそ笑んでいるのであるが。けっけっけ。
 
 ちなみにチケットであるが、別に特別な方法を駆使して入手したわけではなく、ずっとスタンバイ予約でキャンセル待ちしていて、ここに来てようやくリターンが入ってきたらしく、割り当てされたというわけ。
 もし回ってこなかったら、久しぶりに公演当日早くから並んで立見席にチャレンジしようかと思っていた。
 
 キャストについて言うなら、ドン・カルロだってスゴい。かなりの重量級。こちらも音楽監督が振るし、音楽的にはこういう公演こそ注目すべきだと思うのだ。
 
 観光についてだが、何にも考えていない。ガイドブックに載っているようなポイントはすっかり見尽くしてしまった。それ以外の場所で穴場、オススメなどがあったらどなたか教えてほしい。