クラシック、オペラの粋を極める!

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2017/8/12 アイーダ

2017年8月12日   ザルツブルク音楽祭   祝祭大劇場
演出  シリン・ネシャト
アンナ・ネトレプコアイーダ)、エカテリーナ・セメンチュク(アムネリス)、フランチェスコ・メーリ(ラダメス)、ロベルト・タリアヴィーニ(エジプト王)、ディミートリ・ベロセルスキー(ランフィス)、ルカ・サルシ(アモナスロ)   他
 
 
ムーティが振るアイーダを観ることは、私の長年の夢だった。
ムーティを聴くために、来日公演のみならず海外にも何度も馳せ参じてきた。だが、どうしても観たいアイーダだけは、実現が不透明な、遥か遠い夢の世界だった。
いつか観たい。いつか、いつか・・・。
 
スカラ座時代に期待して叶わず、ローマに移ってからも叶わず。
いずれもその機会がもう少しで実現しそうなところまでいったのだが・・・。
 
その機会がついに訪れた。願っていた夢が真(まこと)となった。
これは、ひょっとすると私の人生の最大の御褒美かもしれない。ずっとクラシック音楽を愛し続けて来た私に、ムーティを奉ってきた私に、ミューズが微笑んでくれたのだろうか。
 
そういうことなので、申し訳ないが、この公演の感想を冷静に、客観的に、分析評価することなどできない。エモーショナルな気分でいっぱいなのだ。
 
ちなみに私の席は、端の方ではあったが、最前列だった。舞台、そして指揮者への視界に妨げるものは何もなかった。
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私は、ただただ嬉しくて、神様に感謝し、感激していた。
冒頭のヴァイオリン弱奏、アイーダのモチーフが流れた瞬間から、私はもう涙をこぼし始めていた。メーリが歌う「清きアイーダ」で、私は体を震わせていた。
 
ネトレプコ、メーリ、セメンチュク・・・最高だった。ありがとう。「良かった」とか「素晴らしかった」じゃなくて「ありがとう」。
特に、ネトレプコ
現代最高の歌姫が「初ロール」として果敢に挑戦し、スペシャルイベントに花を添えてくれたことに感謝したい。
 
公演をプロデュースし、ドリームキャストを実現してくれた音楽祭主催者に感謝。
満を持してついにアイーダを採り上げてくれたマエストロムーティに感謝。
エストロの音楽に献身的に応えてくれたウィーン・フィルに感謝。
そして、こんなにも素晴らしい音楽を作ってくれた天国にいるヴェルディに感謝。
世界中のオペラファンが観たいと願う公演のチケットが取れたことにも感謝。
 
私はこの公演のことを一生忘れない。思い出はこのまんま天国にまで持っていく。
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