クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2012/8/16 グラダーラ

 旅行計画の段階ではこの日、イタリア国内にある独立国サンマリノを訪れる予定だったが、当日朝になって行き先を変更した。サンマリノは、ペーザロからの日帰り小旅行は十分可能なのだが、乗換えなどもあってやや時間がかかる。早起きして行こうと思っていたが、ゆとりを持ったスローな一日を過ごすことにすっかり快感を覚えてしまった私は、朝早く出発することが出来なかった。
 
ま、早い話が、寝坊ってわけよ。へっへ。
 
サンマリノ行きたかったけどな。
来年行けばいいか(笑)。
 
急遽行くことにしたグラダーラ。
みんな、グラダーラって知ってる?聞いたことある?
普通は知らんよなー。
 
「グラダーラなら知っているよ。ダンテの神曲、ザンドナーイのオペラ『フランチェスカ・ダ・リミニ』の原作の舞台となった場所だろ?」
と語ることが出来るアナタ、偉いっ!アナタは相当の文芸通です。
 
 私はもちろん知らなかった。旅行出発前に色々調べていたら、たまたまペーザロ近郊の観光地として目に留まっただけ。実際に行くことになるとは思っていなかった。
 
 そのグラダーラへは、ウルビーノと同様、駅前のバスターミナルから郊外バスで向かう。一時間に一便程度。終点なので、「どこで降りたらいいのか」などと迷うことはない。距離的には12キロ程度と遠くないのだが、近郊の町を経由しながら向かうので、結局片道50分くらいかかった。
 
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 丘の上に築かれた中世のお城の町である。城壁で囲まれていて、入場料を払ってその城壁に登ると、大パノラマが広がる。周辺はのどかでなだらかな丘陵。アドリア海も見える。そして、それらの雄大な景色に見事に溶け込んでいる古城。ものすごい絶景! なんという眺め! テンション上がって写真撮りまくり。あとで出来上がった写真を見てみたら、同じアングル、同じ構成のダブった写真が何枚も(笑)。(そういうことってあるよね? あるよね? あるって言ってくれ!)
 
 13世紀から14世紀にかけて築かれたというお城は、「中世のお城」のイメージそのもの。なるほど、文学作品や戯曲、オペラなどの舞台になるわけだと納得。
 
 城壁に囲まれた街はとても小さいので、お城の中をゆっくり見学したとしても、1時間半くらいで回れてしまう。だからと言って、すたこらさっさとペーザロに帰るのはもったいない。
 ということで、ほとんどパターンになりつつある「ベンチで佇む」「カフェでくつろぐ」「本を読む」「メシを食う」「ビールを飲む」「酔っぱらう」「いい気分になってフラフラ散歩する」をここでも実践!(笑)。
 
 いやあ~楽しいのう。
 こんなのんびりした時間を毎日過ごして、はたして日本に帰ってちゃんと仕事が出来るのだろうか・・・。