クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2012/5/2 ミラノ

 現地で効率良くスムーズに観光できるように、いつも事前に「どこに行って、何をするか」を概ね想定し、あらかじめそこの場所や開館時間、お休みの日等を確認するなど、ある程度の下調べをするようにしている。
 ところが、今回のミラノ第一日目については、何の計画も立てていなかった。というか、「んー、ミラノで何しよっかなー・・・」と考えた時、「よし、あそこに行ってみよう!」という良いアイデアが何も浮かばなかったのである。ガイドブックに書いてあるような観光ポイントはだいたい既に行っているしなあ。
 
 結局ミラノに到着しても、「よし、これからあそこに行ってみよう!」という案が浮かばなかった。仕方がないので、とりあえず市の中心部に向かった。とりあえずスカラ座に行ってみた。10年前、スカラ座に行ってみたら、ストライキにより公演が中止になっていてびっくり仰天、大絶句したという苦い経験があるので、まずは公演が予定どおり行われるか確認。
 スカラ座は建物のファザードの壁に当日の公演ポスターが貼られていて、ストライキなどで公演中止ともなればそのポスターに告知の張り紙が貼られる(はず)。それがなかったので、「きっとやるんだろうな。」と、とりあえず安堵。
 
 と、ここで、ふと閃いた。「そうだ、本日最初の観光は、スカラ座博物館にしよう!」
 
 実は、スカラ座博物館に‘お金を払って’見学するのは、今回が初めてであった。というのも、昔は公演の休憩時間中、観客は劇場と隣接しているスカラ座博物館を無料で見学できたからである。残念ながら、現在はこのサービスは廃止されているので、昼間の時間帯に6ユーロ払って見学しなければならない。
 
 見学はかなり久しぶりだったが、展示物はあまり変わっていなそうな感じ。ロッシーニプッチーニドニゼッティヴェルディトスカニーニなどイタリア・オペラの巨匠たちの肖像画や彫像、ヒストリカルな楽器、貴族の館にあるような装飾品、トスカニーニやセラフィンの頃の公演ポスターなどなど。
 
 それなりに見る価値はあるとは思うが、ワタシ的には少し物足りない。というのも、展示内容がいかにも歴史的すぎるのだ。
 大昔の事もいいが、出来ることなら是非、併せて近代の上演記録にまで迫ってほしい。パタネー、アバドクライバー、もちろん尊敬するムーティ大先生などのマエストロ。カラス、ベルゴンツィ、デ・ステファーノから元祖三大テノール、フレーニやコッソットまで。そこらへんになって私はようやく名前を知っている面々を見つけることが出来るのだが・・・。
 
 
 スカラ座博物館を後にし、次にポルディ・ペッツォーリ美術館、更に高級ブティック街のモンテナポレオーネ通りを抜けてパガッティ・ヴァルセッキ博物館を見学して、ホテルに戻った。
 
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