クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

2011/8/19 ウェスト・イースタン・ディヴァン管

2011年8月19日 ザルツブルク音楽祭 ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団 祝祭大劇場
マーラー  交響曲第10番よりアダージョ
ベートーヴェン  交響曲第3番英雄
 
 
 ボローニャ歌劇場の東京公演もいよいよ開幕して、気分はすっかり‘芸術の秋到来’なのだが、実はまだ夏のザルツブルク音楽祭鑑賞記が終わっていなかった・・・。
 
 旅行から既に1か月。正直に言ってしまうと、もう、タイミング的にも「終わり」、「今更」って感じだ。
 
 実は、「終わり」という感慨は、この公演を聴く前の時点で既に起こっていた。
 この日、午後3時からのムーティ指揮マクベスを見届けた後、猛烈に達成感が湧いてきて、「ああ、もうこれで終わりだなあ。」という余韻にふけってしまった。午後9時開演(午後8時半の予定が30分延びた)のこのコンサートは、気分的に「食後のデザート」になってしもうた(笑)。巨匠バレンボイムが振るというというのにねー。
 
 ところでウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団って知っていますか?
 
このブログに辿り着いている御方ならご存知かな。バレンボイムが中東平和の架け橋として創設したオーケストラで、団員はパレスチナ人とイスラエル人から厳選された精鋭の若者。バレンボイムイスラエル国籍だが、積極的にパレスチナを音楽面において支援しており、その功績はむしろパレスチナ側の方から高く評価されているとのこと。そんなバレンボイムだからこそ成し得た奇跡のオーケストラなのである。
 
 うんちくはここまでにして。
 演奏の感想は、やっぱり今更なので、もういいや。デザートだったし(笑)。
 
 

 ただし、お客さんが中東の複雑な問題、多難な背景や情勢をみんなよく知っているから、ステージに注がれる視線、演奏に対する賞賛の拍手がとにかく暖かかったことは報告しておこう。世界中の人々が気にかけ、和平を希求しているということでしょう。

 
 
 ザルツブルク紀行、これで終わりにします。次にザルツに行くのはいつかなー。まさか・・来年・・いやまさか(笑)。