クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

私の海外旅行術1

1 外国語能力
 知り合いや職場の人から最もたくさん聞かれる質問が「外国語できるの?英語しゃべれるの?」
 答えは「ちょっとだけよ」(祝:加藤茶結婚)
 謙遜ではなく、本当に‘少しだけ’である。若い頃、海外旅行に必要だと思ったことと、語学が出来れば能力に秀でると思ったことで、2年くらい英会話スクールに通ってみたが、モノにすることもなくあっさり挫けた。
 
 ハッキリ言おう。旅行程度の会話なら、「ちょっとだけ」で十分だ。積極的に現地人とコミュニケーションを図りたいと思うのならいざしらず、旅行するだけならその機会なんてたかが知れている。
ホテルで「今晩泊まる予約してあります。チェックインお願いします。」「チェックアウトお願いします。」
レストランで「◯人です。」「お会計お願いします。」
お店で「これください。」
駅の切符売り場で「◯◯まで、大人◯枚、片道、2等車で」
 
こんなもんだぜ!中学1年生の英語力で十分。
 
ちなみに、「はい、いいえ」「こんにちは」「さようなら」「ありがとうございます」「お願いします」「すみません」「数字の1から10まで」だったら、英・仏・独・伊・西の5カ国OKです。
あ、あと重要な返事、「あの~、わたくしフランス語(ドイツ語、イタリア語、スペイン語)話せないんですけどぉ・・・」も覚えておくと便利。なんだか知らんけど、現地語で話しかけてくるヤツいるからね。
 
 問題は、トラブルに遭った時。これが困るんだ。個人旅行だと、自分で対処しなければならないわけで、辛いね。自分は悪くなく、悪いのは相手なのに、屈服させるだけの語学力がないばかりに、これまで何度苦い思いをしたことか。
 よく体験談で「通じなくてもいい。怒る時は怒った方がいい。日本語でもいいから怒るべき。」というのを聞くが、私はまったくそう思わないね。通じてなんぼ。特に欧州の連中は以心伝心なんてあり得ない。何に対して不満なのかしっかり言葉で伝えない限り、ヤツら絶対に謝らないし、何の対処もしてくれない。
 というわけで、語学は出来なくてもなんとかなるが、出来るに越したことはない。
 
 
2 ホテルの取り方
 私が最も重視するのがロケーション。具体的には、移動の拠点となる駅(たいてい中央駅)の近くのホテルを探す。私の場合、オペラやコンサートを求めて都市間を移動することが多いので、それが都合がいいのだ。観光の事を考えると、ややはずれにある駅付近よりも旧市街の真ん中あたりのホテルの方が便利だが、更なる移動の負担を強いられる。また、駅付近には料金的に手頃なのが多いのもグッド。
 
 予約にあたって、私がいつも利用しているのはインターネットのBooking com
 
 
 地図から検索できるので、ロケーション重視の私にはありがたい。
 なお、今回のザルツ旅行は、私の旅行では例外と言ってもいい一都市滞在型であるため、ホテルは旧市街に近い所を選んだ。劇場(コンサートホール)の距離を重視した形。どっちにしても、要するにロケーションなのだ。
 
 ちなみに、ガイドブックに「気に入るホテルを現地で歩いて探してみよう」なんて書いてあることがあるが、「アホラシ、やめとけ」だ。ホテルにこだわりがあるのなら、ネットなどで事前に入念に調べればいいこと。現地でホテルを探すなんて時間の無駄。そんな時間があったら、とっとと観光した方がいい。
 
 
3 持ち物
(1)バッグ
 成田空港に行くと、ほんとみんなでっかいハードケースを抱えているよなー。例えば、北海道への旅行と海外旅行、期間が同じ一週間だったとしても、バッグは別物に違いない。海外の旅先で多くの旅行者を見かけるけど、あんなにでっかいハードケースを持ち歩いてるのってほとんど日本人だけだよ。「海外旅行ってそういうもの」という思い込みがあるんじゃない?
 もちろん最近は軽いケースも多いし、キャスターが付いているので昔に比べれば楽かもしれないが、ヨーロッパの旧市街の石畳の道を日本人旅行者がキャリーバッグをガタンガタン音立てながら引きずっているのを見かけると、なんか気の毒に思えてしまう。余計なお世話だろうけどさ。
 
 私のバッグは、キャリーハンドルとキャスターが付いていて、なおかつ肩にも背負えるベルトが備わっているソフトタイプだ。アディダス社製なので、スポーツ用かもしれない。肩に背負えるというのは、機動力があって結構便利ですよ。もちろん、ソフトタイプには頑丈さとセキュリティにおいてデメリット、リスクがある。でも、どうせ中身なんか衣類がほとんどだからねー。別にいいさ。
 
(2)あると便利な物
 「海外に行くにあたって、持って行ったら便利な物って何ですか?」ということも良く聞かれる。お薦めしているのは「スリッパ」である。
 私は飛行機に乗り込んだら、まず靴を脱いでスリッパに履き替える。また、ヨーロッパのホテルには、日本のようにスリッパが用意されない。靴を脱ぐ時は、ベッドに入る時とシャワールームに入る時である。シャワーを浴びて濡れた足のまま靴を再び履くのは嫌だし、かといって裸足で土足用の室内の床を歩きたくもない。スリッパ、結構必需品だと思います。
 
(3)眠気除去薬と睡眠導入薬
 時差が7時間も8時間もあるヨーロッパで、オペラやコンサートを鑑賞するのは大変だ。向こうの開演時間である午後7時とか午後8時って、日本時間で午前3時とか4時だよ!眠くなって当たり前。
 だけど、それを観るのが目的で出かけているのに眠くなってしまっては、いったい何のための渡欧かということになってしまう。
 
 そこでお世話になるのが、眠気除去薬。単なる気休めのような気がしないでもないが・・・。
 
 時差が意地悪するのは睡魔だけではない。ホテルでベッドに入ってもなかなか寝付けないことがある。向こうで寝る時間午後11時とか午前0時って、日本時間でもう朝の起きる時間なのだ!
 
 そこでお世話になるのが、睡眠導入薬。医者から処方される物ではなく薬局で売っているヤツ。
 
 眠くならないように薬を飲んだかと思ったら、寝るために薬を飲む・・・。大丈夫か、オレの体(笑)。
 
 
 続く。