クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

クレジットカードのセキュリティ対策

日頃の買い物やネット通販などで、なにかと利用する機会が多い、クレジットカード。
特に私にとっては、海外旅行におけるホテル予約やチケット手配、現地での諸々の支払い等で、毎度大変お世話になっている。これのおかげで鑑賞を目的とした海外旅行が可能になっていると言ってもいいくらい、便利かつ必要不可欠なアイテムである。

そのクレジットカードが、近年、やや使いにくくなっている現象が起きている。

原因は、カード会社によるセキュリティ対策の強化、厳格化だ。

カード会社にとっては、信用取引による支払代行というシステムで事業が成り立っている以上、セキュリティ対策の向上は喫緊の課題であろう。カードの不正使用は、犯罪というだけでなく、ブランドの弱体化や利益損失にも繋がってくるため、万全の対策を講じるのは、ある意味当然のことだ。

しかし、このことが利用者側に不便を強いる。

例えば、高額商品の購入、私の場合でいうと、海外公演の高額チケット購入が該当するが、従前ならすんなりと支払い、チケットを確保することが出来たのに、近年、セキュリティに引っ掛かり、拒絶されてしまうという事態が何度か起きた。

あるいは、海外のホテルを予約する際に、支払いやギャランティのため、クレジットカード情報を提供する必要があるが、ホテルが任意のタイミングで支払いを請求したり、あるいはカード情報の有効性を確認するためにカードにアクセスしたり、という状況で、同様に引っ掛かり、拒絶されてしまう、といったことが何度か発生した。

いずれも、「海外」「高額」というのがミソで、普段日常で利用している環境下と異なる場所や金額で請求が行われると、「怪しい」と判断され、途端にストップ、制限がかかってしまうというものだ。
(なお、これらはあくまでもネット上においてであって、現地の店舗での利用の際などには、暗証番号の入力手続などもあり、特段の問題は生じていない。)

こうした事態が発生すると、たいていの場合、支払いを受けられなかった劇場やチケットオフィス、あるいはホテルの方から、「別のクレジットカードに取り替え、その情報を改めて提供してください」と連絡してくれることが多い。
そうすることによって解決することもある一方、困るのは、どこのカード会社も同様のセキュリティ対策を講じているため、新たに代替のカード情報を提供してもやっぱり拒絶されてしまう、ということが起こりうるのだ。

最悪なのは、これによって、劇場あるいはホテルが一方的に予約・申込みをキャンセルにしてしまうこと。実際にやられたことがある。これはもう本当に目も当てられないくらい、勘弁して欲しい結末である。


対処方法が無いわけではない。
一つは、カード会社に連絡し、対象となる相手や金額の情報を伝え、セキュリティを緩和してもらう。
もしくは、海外の相手側がカード会社に支払請求の手続きを行うのではなく、こちら側から送金してしまうというやり方。
この場合、金融機関を通じて国際送金するとなると、相手の口座情報を入手しなければならないし、手続きも面倒で、更には安くない手数料もかかり、まったく良いことが無いが、世界で広く通用している決済システム「Pay Pal」を使うと、かなりスムーズに送金出来る。
もちろん、自分だけでなく相手方もアカウント登録していることが必須条件だが。


いずれにしても、近年、以前にはなかった面倒が生じていることは間違いない。

最近は、海外チケットを申し込む際、「取れるかな?」よりも、「支払いが大丈夫かな?」の方を心配するようになってきた。
カード会社のセキュリティ対策にはAI技術も導入され、利用の傾向もチェックしているという話も耳にするが、今のところ「その割には・・」という感じだ。(これまでにも海外で頻繁に決済しているのだから、履歴を見れば瞭然のはず)

世の中どんどん便利になっていく時代なのに、「やれやれ・・」である。仕方がないとはいえ。