クラシック、オペラの粋を極める!

海外旅行はオペラが優先、コンサートが優先、観光二の次

嗚呼、ザルツブルク音楽祭

 今年の8月はザルツブルク行きを決めた。魅力的なプログラムが目白押しだからだ。
 ティーレマンが振る影のない女、デノケ主演のマクロプロス事件、ムーティが振るヴェルディマクベスとレクイエム、滅多に聞けないロシニョールとイオランタでネトレプコが出演などなど・・・うーんヨダレが出る~。飛行機も取ったぞ。ホテルもおさえたぞ。あとは行くだけ、楽しみぃ~!!
 
 と勝手に盛り上がっていたら、そこへピシャッと冷水を浴びせられてしまった。
 
申込みの結果、ムーティが振るマクベスの公演がハズレてしまったのである。ガクッ。
 
兆候はあった。
チケットは全公演について既に第一次申込受付が終了し、現在は第二次受付中だが、マクベスについては全8公演すべて第一次段階で完売となり、第二次受付を行っていないのである。このことをHPで知った時点ではまだ私の申込結果の返事が届いていなかったが、「こりゃ厳しいなあー、ダメかもなー」と思った。で、案の定駄目だったというわけ。
 
ムーティマクベスは音楽祭の目玉プログラムの一つだから、チケット入手が難しいというのは分からないでもないが、それにしても全公演完全ソールドアウトとは!絶句するしかない。
 
理由は簡単だ。こんなにも素晴らしい目玉プログラムであるのに、会場が収容席数の少ないフェルゼンライトシューレなのだ。なんで!?どうして祝祭大劇場でやらない!?申込が殺到するのは簡単に予想できるでしょ?明らかに事務局のミスだ!責任者出てこい!今からでも遅くない、マクロプロス(祝祭大劇場)と会場をチェンジしなさい!
 
と、とりあえず負け犬の遠吠えをしたところで、さてと、現実にどうしようか考える。
 
おそらく、代理店やブローカーやダフ屋は相当強気で来ることだろう。
だいたい、世間的にちゃんとした会社だと思われる日通旅行やJTB、近ツリなどが主催するザルツ音楽祭ツアーのオペラ代っていくらするかご存知ですか?パンフレットに「8万~12万」とか書いてあるんだぜ! それじゃダフ屋と同じじゃんかよ。正気の沙汰とは思えない。(もっとも、定価そのものが外来引越し公演並みの価格なのだから、さもありなんだが。)
 
「チケット譲ってください!」プラカード掲げて立ちん坊するかなー・・・。でもこれをやる人、おそらく多いんだろうなー。
 
まあとにかく現地で一応は努力してみて、ダメだったら諦めるしかないよね。ムーティマクベススカラ座と一緒に来日してそれを鑑賞しているからね。そうやって自分を納得させるしかない。
 
そのほかでは、ネトレプコが出演するロシニョール&イオランタの公演も、二公演中、私が行く日は第一次で売り切れた。私は幸い取れたけど。だからと言って特別な感慨はないけどね。コンサート形式上演だし。こんなマイナーなプログラムで、ただ彼女が出演するだけで売り切れる事態は異常だ。ネトレプコ見たさでどうしてもこの日の公演のチケットがほしいのにハズレてしまった方、なんだったらマクベスと交換してやってもいいぜ、旦那。差額はちゃんと払いますぜ。
 
なんだかんだ言っても6日間で7公演(オペラ4(コンサート形式上演含む)、コンサート3)を楽しめるのはザルツならでは。ゴージャスな音楽三昧の日々を首を長くして待つこととしよう。
 
あークレジットカードの請求が怖い・・・。