タイトルロールを歌うのはもちろんK・F・フォークト。
代役A・シャーガーが歌った日を観賞した私にとって、この中継を見るのはちょっぴり複雑だ。
シャーガーの歌や演技とは一味違った別の魅力の発見があるかもしれず、それは興味津々である。
一方で、それがもし唖然とするくらい素晴らしかったら、観られなかった自らの運の悪さに再び落ち込んでしまうかもしれない。
まあそうは言っても、現地で得た感動はきっと蘇ってくるだろうし、やっぱり楽しみの方が大きいだろう。
NHK・BSでは、なんと、その翌週に今度はザルツブルク音楽祭から「ダナエの愛」公演が放送される。二週続けて今年の夏の貴重な思い出を手にすることができるとは、いやはやすごい。
こちらは、眩いほどに絢爛豪華だったウィーン・フィルによるシュトラウスサウンドが、映像作品として収まった時、どこまで忠実に再現できているのかが鍵となる。もちろんライブに勝るものはなく、「あれ?こんなだったっけ?」となってしまわないか心配ではあるが、映像では逆に細かい演出上のポイントが見えたりするので、これもまた楽しみにしたいところだ。
ムーティは「ザルツでは、演出を伴ったオペラ上演は負担が大きいのでもうやらない。」と言っていたのに、これを翻しての決断なので、俄然注目だ。
チケット、これ難しそうだなあ・・・。
申し込んで取れなかったらがっかりするだろうし、「絶対観たい」という欲求が万が一湧き上がった場合、金に糸目をつけない行動に走りかねないので、そうなる前に「やめる」という判断を下すのも賢明かもしれない。
また、NHK・BSで放送してくれるかな?(笑)